wall補正

ピエール瀧は ”悪人” なのか…?



TVのニュースを観ていて、違和感を感じた。


街行く人に、「今回の逮捕を聞いてどう思うか?」という質問を投げると、「そんな人だと思わなかったから、ショック」というような回答…

この意味を考えてみると、

1、「法を犯して逮捕されるような人だから、ショック」

2、「薬物をやっていた人だから、ショック」


…2だろうな、と感じる。
例えば、”誤って車で人を轢いてしまい逮捕された” というような場合、
「そんな人だと思わなかった」という、人格や性格に対する嫌悪感を表すような言葉は出ないだろう。

…何をもって、”悪人” なのか?


1について、「逮捕される人=悪人」という事なら、基準があって分かり易い。もう少し正確に言えば、裁判で有罪となれば悪人、という事だろう。


2については、薬物そのものに対する拒否感、否定だろう。「薬物をやっていた人=悪人」という図式。 例えばの話、今回の事件が「ピエール瀧が、合法(脱法)の危険ドラッグを使用していた事が分かった」というものだった場合、当然逮捕される事は無いが、やはり「そんな人だと思わなかった」という感覚になるのではないか…?

だとすれば、その心理は、未知で得体の知れない ”薬物” というものに対する恐怖(=経験が無い事柄への恐怖)だったり、「薬物=悪いもの、危険なもの」という刷り込みと、それを裏付ける正誤入り混じった情報の数々… そういうものが根底に有るのだろう。


薬物と言っても色々ある。確かに危険なものもあるが、全く危険じゃないものもある。(※何をもって ”危険” とするのかも、様々な側面があって一概に言えないが。) だが、そういう正確な情報は、戯言として一蹴されてしまいがちだ。 はっきり言って、とんでもない嘘が真実として信じられていたりする。 情報というものの恐ろしさを感じる。


*

…纏まらないので最後に1つ。
どれだけ冷静に考えても、私情を抜きにしてみても、
アルコールは完全に ”薬物(ドラッグ)” の一種です。
ただ、合法であるというだけ。

「薬物をやった人=悪人」なのであれば、
アルコールを飲む人は悪人という事になってしまう。

摂取すると酔う。これは ”薬物が効いている” 状態に他ならない。
ものすごくざっくり言って、違法薬物と比べても効きが弱いという事も無い。同じです。

過剰摂取すると、急性アルコール中毒を起こして死に至る可能性がある…
危険度は高い。

毎晩、晩酌する人も多い。そうでなくても、定期的に飲んでいる人に対して「生きてる間は二度と飲むな」と言われても、実行できる人は少ないのではないか…? 常習性、依存性は比較的高い方ではないか…?

そういう視点や、より正確な判断というのは、違法薬物や危険ドラッグをやってみないと獲得出来ない。比較してみて初めて分かる事だ。
そこが難しい。


あまりに偏った情報や、嘘や偏見が溢れすぎていて、
ピエール瀧の ”悪人度” に影響を与え、例の「自粛」にも繋がっている気がする。”薬物” をめぐる問題の、1つの特徴的な側面。



~関連記事~



#ピエール瀧 #電気グルーヴ #薬物 #事件 #TV #ドラッグ #アルコール #コカイン #大麻 #自粛 #法 #法律 #エッセイ #コラム #雑文 #noteグルー部


ありがとうございます! (ノД`) 頂いたサポートは、いつの日かパンを、 パンが無ければお菓子を食べればよいので、 お菓子の専門学校で作り方を習う必要性、 そうなってくると学費とか交通費、 え、ちょっと待って下さい、 紙に書いて考え直そう、そうするとやはりパン、 いやペンか、ペ