「あああ、明るくなっちまったなぁ」前日に着た緊急の案件の納期が翌朝9時と知った時の衝撃を味わいながら、無事に乗り切れた瞬間に窓を見た。
すでに朝焼けが見える。自宅から見える山からの日差しがまばゆかった。思わず窓を開けたが、残冬と言うべきかまだ春の朝は寒い。冷たい風を浴びてすぐに窓を閉めた。おかげで睡魔が少し遠のいたようだ。昨夜から頑張り、見事な貫徹で納期に無事間にあった。PCより納品の手続きを無事に終える。時刻は朝7時を過ぎたところだろうか？いずれにせよ頑張れたことに、自分自身をほめた。
「もう一杯飲もうか」昨夜から3杯目になるコーヒーを入れる。

「うまい！」コクのあるコーヒーが好きだ。仕事が無事に終わったから余計に旨味が体の中に伝わっていく。在宅勤務を始めて3年あまりが経過した。昨日ネット経由で飛んできた緊急案件を知る前に、たまたま見つけたおしゃれな自家焙煎のコーヒーショップで好みの味の豆を見つける。店内で豆が焙煎されている横で、好みの味を教えてもらい、その場で買った。
そのあとに緊急案件と納期を知ったが、しっかりとコクのあるコーヒーを飲みながら作業をしたおかげで睡魔に打ち勝ったのだ。ゆっくりと口に含み、アロマをふんだんに含んだ温かい液体が口の中を覆う。コクの旨味のあるコーヒーで達成感に満ちながらもう一度窓から見える春の山を見た。
「もう朝焼けも終わったか、だけどいったん寝ようか？」その瞬間に大きなあくびが口を襲う。「フッファアアア！」

朝焼けに　気づく貫徹　春の山　珈琲のコク　達成の味
（あさやけに　きづくかんてつ　こーひーのこく　たっせいのあじ）

山根あきらさんの青ブラ文学部に参加してみました。

今日の記事「河内長野の自家焙煎珈琲店」を参考にしました。

#短歌
#今日の短歌
#小説
#おいしいお店
#青ブラ文学部
#朝焼け
#自家焙煎珈琲
#GREENROSSE
#松ケ丘
#河内長野
#南河内
#奥河内