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【バイロンヨガセンター卒業生が徹底解説】日本語通訳付きRYT200ヨガ講師育成コース

こんにちは。
ヨガ講師兼ヨガ留学専門カウンセラーの美波です。

今回は、年に一度豪バイロンベイにある老舗ヨガ学校バイロンヨガセンターで開催される日本語通訳付きRYT200コースについて解説していきたいと思います。

バイロンヨガセンターの養成講座は少し変わった構成と特徴なので、強みも弱みも含めてご紹介します。

日本はもとより世界各地で様々なヨガ講師養成講座が開催されているので、どこで勉強したらいいか迷いますよね。私もそうでした。

そんな私がこのコースを卒業し、翌年はバイロンヨガセンターに住み込み生活をしながらサポートをしていたので感想も含めて書きました。

というより、皆さんに伝えたいことがたくさん。
是非ご一読ください。


広大なエコビレッジ「バイロンヨガセンター」


1988年John Ogilvie氏によって設立され、35年目を迎えたオーストラリアで最も古い老舗ヨガスクールです。

ヨガ講師育成だけではなく、リトリート施設としても有名で世界中からヨギーが集まります。

自然保護区に囲まれたバイロンヨガセンター

こちらがバイロンヨガセンターの全体像。

東京ドーム約1,3倍の広大な敷地面積を有し、スタジオが約6個、ゲストルームが約20部屋、キッチンにダイニング、塩素不使用のミネラルプール、そして毎日新鮮な野菜を届けてくれるオーガニック畑と全ての衣食住がここで整います。

(写真内左斜め上にはサーカス場さながらの施設もあります。ここでヨガに関連したイベントをすることも)

施設内は、様々なエコシステムが構築されていて、例えばこんな感じです。

・雨水を再利用
雨水を巨大なタンクで貯蓄し、浄水フィルターを通した水をシャワーなどの生活用水として再利用します。

水の無駄使いがないように
シンクに貯めたお湯で3段階に分けて食器を洗います

・コンポスト式のお手洗い
お手洗いで用をたした後、水洗ではなくおが屑を一杯すくって入れます。バイオ分解された堆肥は植物等の肥料にします。お手洗い特有の悪臭は全くなく、初めて利用した時は清潔でびっくりしました。

・無農薬野菜を収穫→手作りのベジタリアン料理へ
施設内の畑では、ガーデナーが愛情たっぷりに育てた無農薬野菜が生き生きと育っています。毎日野菜を収穫し、キッチンスタッフが3食手作りのアーユルヴェーダに基づいたお料理に変身させます。
コース中、生徒のお楽しみ時間です。

名物朝ごはんキチュリ

新鮮な果物やレモンなどの柑橘、複数のオーガニックティー、はちみつなどが置いてあり、お気に入りの飲み物にカスタマイズすることができます。

施設内で育ったもぎたてバナナも
ある日のランチ
ドレッシングも手作りです

ヨガの考えにサトヴィックフードという食事法がありますが、まさにそれを体現しています。めっちゃ美味しい!便秘も無縁です。

サトヴィックフード
栄養価が高く、新鮮で体への刺激や負担が少ない野菜中心の食事。
バイロンヨガセンターでは、玉ねぎやガーリックなど刺激物も用いず、グルテンフリー(小麦粉不使用)&ヴィーガン(動物性=肉類不使用)料理で提供されます。

・日用品は地球に優しいもの
食器や衣類を洗う洗剤から始まり、ハンドソープ、バスルームに設置されているシャンプー、ボディソープなども全て水汚染の少ないエコフレンドリー製品を徹底して採用しています。

備え付けのバス用品

上げるときりがありませんが、いたるところに地球への配慮があります。

意識が高い施設だけど大丈夫かな?やっていけるかな?と心配になるかもしれませんが、背伸びしている様子は一切なく、ごく自然にありのままに生活している感じ。心地よさがあります。

コース中は、朝日と共に鳥の鳴き声で目覚め、ヨガや瞑想をし、身体に優しい食事を採る。夜は満点の星空を見上げてから静かに眠ります。

シンプルな生活を送ると、蓄積されたモヤモヤや重さも自然と流れて、頭や身体、心まですっきり。新しい自分になったような感覚になるから不思議です。

そんなことが叶う希少なヨガ施設がバイロンヨガセンターの魅力の一つかなと思っています。

施設内で自由に生活する重鎮ジンジャー

養成コースは3部構成。その内訳とは?


さて、本題です。
バイロンヨガセンターのRYT200日本語通訳付きコースは、Part A~Cまで3つに分類された構成になっています。

【Part A】約30時間
オンライン学習からスタートします。
14日間のバイロンヨガセンターでの合宿前に、ポーズや名前を覚えたり、事前に送られる動画を見ながら自分のペースで練習を重ねます。
事前準備をしっかりすることで、合宿の学びが深まります。

【Part B】約120時間
14日間、バイロンヨガセンターで朝~晩までヨガ漬けの生活を送ります。
アサナ(ポーズ)はもちろん、瞑想、呼吸法、解剖学、哲学などヨガの基礎から学んでいきます。

また、バイロンベイに住む日本人を公募して、実際にヨガクラスを教える機会が設けられています。1回切りではなく、何度も教えます。段々と教える尺が長くなっていきます。これは合宿の卒業試験にも加味されます。

街の象徴 ライトハウス。
最東端にあるので国内で一番最初に朝日を拝めます。

コース中は、半日休みや中休みの休日も入るのでバイロンベイ観光をする時間もあります。クラスメイト全員で街の象徴ライトハウス(灯台)まで登り絶景を楽しむリトリート的な過ごし方もスケジュールに組まれています。

合宿中は課題などTo doがたくさんあるので、よりバイロンベイを満喫したい方は延泊がおすすめです。

・一日の流れサンプル

朝~夜までみっちりです

14日間のスケジュールサンプルは→こちら

【Part C】80時間
日本に帰国後または自分の居場所で以下の課題を続け、記録したものを提出します。

①30クラス(最大40時間)のヨガクラス参加

②10セッション(最大10時間)のティーチング

③自主練習(最低30時間):アサナ、呼吸法、瞑想、その他

④シークエンス、プロップ使用、アジャストメントのサンプル記録

⑤オンラインスタディ

すべての最終課題をこなし合格が出れば、晴れて【RYT200取得】という流れです。

バイロンヨガセンターのヨガ流派


ヨガには様々な流派がありますが、バイロンヨガセンターは独自のパーナ(Purna)ヨガを教えています。アーサナ(ポーズ)は、伝統的なハタヨガスタイルなのでヨガをしたことがある人なら馴染みがあると思います。

では、何が違うか?というと、単にヨガのポーズをとるのではなく、ヨガ哲学、瞑想、プラーナヤーマ(呼吸法)を融合させてクラスが構成されています。


日本でメジャーなホットヨガや、流れるようにポーズをとっていくヴィンヤサスタイルではなく、プロップス(ヨガブロックやひもなど)を用いて、一つの動きを丁寧にマインドを落ち着かせながらクラスが進んでいきます。

日本語通訳付きRYT200コースの「強み」


私が思う強みは以下です。

①専門分野に特化した講師陣
誰から教わるかは養成講座で特に大事なポイントだと思います。
バイロンヨガセンターでは、一人の講師から全て教わるのではなく、複数の講師陣から学びを得ることができます。メインの講師はつきますが、哲学や解剖学など特に奥が深いジャンルはその分野に特化した講師から学ぶことができ知的好奇心をくすぐられます。

講師陣は世界各国から集まっているので、バックグラウンドも常識も考え方も異なり、人間的にも興味深い先生たちだと思います。

2024年1月時点ではまだ未定ですが、今年もバイロンヨガセンターのシニアティーチャーであるBecがメイン講師になったらなぁと願っています。
Becは私の恩師でもあり、先生としてのスキルはもちろん、人間性も魅力的なので毎年生徒さんたちが虜になっています。笑

②ヨガに精通したベテラン通訳チーム
全講師陣は英語を話す外国人ですが、常に日本人のベテラン通訳チームが帯同するため英語力は必要ありません。

特に解剖学や哲学は日本語で学ぶのも難しいと感じますが、その点も安心です。

自身の左右差や
身体の作りがそれぞれ違うことを説明中

ヨガセンターの日本人通訳チームは、現役のベテランヨガ講師だったり、2010年初年度から長年日本語通訳を担当する誰よりも日本語コースに精通したスタッフが布陣を固めています。

日本人の気持ちも理解してくれる優しいサポーターでもあるので、海外に不慣れな方でも安心して挑んでくださいね。

③同じ日本人同士、分かり合える
バイロンヨガセンターでの14日間の合宿は、スケジュール的にもメンタル的にも想像以上に追い込まれます。
毎日大量の知識をインプットしては、先生役となりアウトプットする日々。

まだ入口に立ったばかりなのに、今から先生になって人前でヨガを教えてくださいという状況は本当に緊張するし、不安になる場面もあると思います。

そんな中、参加者は全員日本人で様々な思いや希望を抱えてバイロンベイに集まります。コース中は着飾った姿で卒業まで通す余裕はほとんどなく、さらけ出した状態で課題に挑んでいくためチームワークが築かれます。

同じ住環境で育った日本人同士、手に取るように分かり合えることや阿吽の呼吸があり、一緒に学びを深めることで相乗効果も。

コースでは、自分と向き合い、自身の心情を話す機会も多く設けられているので、涙涙で合宿を終えるのは毎年恒例です。

日々奮闘する生徒たちを見守る講師陣も通訳陣も一つのチームになって高い温度で進んでいくので、忘れられない一期一会の出会いになるはずです。ちなみに、年齢層も20~50代と様々です。

④英語の勉強になる
信頼の通訳チームがついているとはいえ、毎日英語のシャワーを浴びるので特にリスニング力はアップします。講師陣はシンプルな英語を使ってくれるので理解しやすいと思います。

 

英語勉強中の方、留学経験はあるけれど英語オンリーで学ぶには不安が残る方、ワーホリや留学に来たばかりの方など、英語に触れるにはちょうど良い環境です。是非、先生にも積極的に話しかけてくださいね。

逆に「ん~」な弱み


日本語&英語コースどちらも経験した私が感じた、ここはどうかな~は以下です。

①良くも悪くも協調性が必要

英語コースを受けてまず感じたのが、各々が本当に自由。やるときはやるんですけどね。
もちろん全てではありませんが、基本は我関せずなので我が道を突き進むのがベース。

みんながみんな周りを気にしているなんてことはあり得ません。場合によってはその方が居心地が良いこともあります。

逆に日本で生まれ育った私たちは、協調性が自然と身についていますよね。
特に学生時代を思い出すと顕著ではないでしょうか?

せっかく海外に来たんだもの、周りの目を気にせず自由にやりたいの!という方には向いてないと思います。

チーム戦もよし、個人戦もよし。一長一短あります。

お部屋から見えるミネラルプール

②クラスで英語を話す機会はほぼない
日本語コースでは、通訳チームがついているので英語で話すことはほぼありません。少しは英語を使うかな?と期待があれば、添えないと思います。

もちろん、前述のように講師は全て英語話者なので英語のインプットはできますが、アウトプットの機会は自ら作らないとなかなか生まれません。

コースが進むにつれ、先生と直接話したい気持ちも出てくると思うので、そんな方は是非積極的に英語で話かけてみることをおすすめします。先生はとてもオープンで優しいです。

③コース中に資格を取り終え帰国したい方には不向き

前述の通り3部構成のため、コース中にRYT200を取り切って帰国ということができません。

Part B 終了後、バイロンベイに残って宿泊先など自己手配の上、資格を取り切ってから帰国する方もいます。ちなみに、Part Cの課題が終わるまでの最短は3週間程度です。

とにかく早く取りたい、時間がないという方にとっては、ん~と悩む大きな要素だと思います。

(かくいう私も渡豪前は取り切って帰国できない懸念が長らくありましたが、結果14日間の合宿が満足すぎて悔いなし。当初の懸念は忘れてました。笑)

通訳がつくならバイロンベイで学ぶ必要はない


よぎりますよね。
日本語通訳がつくのにわざわざ海外で、ましてやバイロンベイで学ぶ必要がある?と。

私の場合、せっかくなら他と違う経験がしたいと勢いで参加しましたが、一通り経験してみてここだからこそと思う要素がいくつかあります。

①ヨガの聖地バイロンベイ
バイロンベイはヨガの聖地と言われており、ヨガにまつわる環境が街全体を通して整っています。

それは、ただヨガ人口が多いという点ではなく、ライフスタイルそのものがです。

私はバイロンベイに初めて訪れて以来ずっとこの街が異様に好きでたまらないのですが、その理由は、手付かずの自然と融合しそこで暮らす人たちの生活スタイル、街が纏うピースフルなムード、無理なく自然体でありのままいられる環境がそうさせているのだと思います。

心地よい衣食住を送ることで、Quality of lifeを街全体で体現しているような。忙しくしていても、自分の聖域みたいなスポットが必ず見つかります。

信号もない小さな街には至る所にヨガスタジオが点在し、老若男女が生活の一部としてヨガをする。朝日と共に波を追いかけるサーファー、バイロンの街のシンボル、ライトハウス(灯台)までランニングを楽しむ人、夜になればストリートミュージシャンによる演奏が始まりアイスクリーム片手に体を揺らす人。

そんな場所は中々ないのではないかなと思います。そして、バイロンベイの海を見るとここにきてよかったなと更に確信に変わるはずです。

ライトハウスより

②希少な施設バイロンヨガセンター
初めてバイロンヨガセンターに訪れた人はどこに迷い込んだんだろう?という気持ちにきっとなると思います。

不思議なエコビレッジは、バイロンベイにヨガを学びに来たんだなぁと一気に気分を高めてくれます。バナナの大きな葉っぱがゆらゆら揺れて、咲き乱れる季節の花にハーブたち、あちこちでヨガをしているヨギーがいて、自分の感覚も研ぎ澄まされていく。

至る所にバナナの木

毎日ただスタジオに通うのではなく、衣食住が整うこの環境だからこそより深く自分の中でヨガってなんぞや?がインストールされるのかなと感じます。

③講師
初めてヨガを本格的に学ぶ時、誰から学ぶかはとても大切な要素だなと、今になってよく思います。

ヨガはポーズだけでなく、哲学があり、また今まで経験してきた人間としての厚みみたいなものが如実に現れる分野だとヨガを教える立場になって痛感します。

スキルや知識においても豊富にこしたことはないのは当たり前ですが、その先にある目に見えない感覚的なもの。

私が初めてバイロンヨガセンターで養成講座を受けたときに、先生たちの姿勢や人間的な魅力に触れてヨガそのものに更に興味が湧きました。
今こうしてヨガが生活の一部になり、なくてはならないものになったのもこういった出会いがきっかけだったなと振り返ったときに思います。

人によっていろんな好みがあるので、全ての人に当てはまる訳ではないですが、人生においての何かしらのきっかけや気づきにはなるはずです。

大好きなバイロンの海

【概要】2024年度日本語通訳付きRYT200コース


場所 : バイロンヨガセンター リトリート施設
日程:
2024年10月5日(土)~10月18日(金)まで
対象:直近の過去2年間で約120時間以上のヨガの練習経験がある方
価格:【早割】AUD$5,100  【一般】AUD$5,400
※コース費、宿泊、食事代込み
※早割は2024年8月10日までに申し込みの方対象です

入学条件:直近の過去2年間で約120時間以上のヨガの練習経験
※条件に満たしていない方一度ご相談ください

【コース料金に含まれないもの】
空港送迎:
以下推奨便利用の方はAU$150(往復)

<行き>10月4日(金) 20:50pm 成田空港発→ 翌朝5日(土) 6:30am ブリスベン空港着 Jetstar JQ10便 (コースは10/5 15:00pmからスタート)

<帰り>10月18日(金)10:20am ブリスベン空港発 →同日18:20 成田空港着Jetstar JQ09便 

※それ以外の便やオーストラリア国内から来られる方はご相談ください

航空券・観光ビザ(ETA)・海外保険
→自己手配が必要です

【プチ情報】
・施設内は無料Wi-Fiが使えます(比較的早いです)

・コース料金に含まれるお部屋は相部屋
追加料金を払えば一人部屋の手配も可。私は仕事をがあったので、一人部屋にしました。(が、仕事をする時間はほぼありませんでした笑)

・洗濯可
エコ洗剤が備え付けられたいつでも使えるランドリルームがあります。
お部屋の外に天日干しスペースがあり、天気が良い日は一瞬で乾きます。

最後に・・


いかがでしたか?

バイロンベイやバイロンヨガセンターに興味が沸いた!という方も、旅行でも、是非一度訪れてほしい場所です。

2023年度もたくさんのヨギーをサポートさせてもらいましたが、コースを終えて届いたのは嬉しい声ばかりでした。
今その声をnoteにまとめているので、完成したら公開予定です。

私自身バイロンヨガセンターの公式パートナーで、日々バイロンベイでヨガを学びたい!という方とオンラインでお話ししています。

もう少し詳しく知りたいという方、とりあえず相談したいという方など気軽に以下よりご連絡ください。

みなさんが素敵なYoga Jouneyをスタートできますように。

長文をお読みいただきありがとうございました!


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