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詩『胎内時計が奏でる夜明け』

God chose another face, and so my dad told me to freeze,but it's time to go!

チックタック、チックタック、離れてゆく心臓の皮膚感覚を縫い合わせて、立ち止まってる時間なんてない。流れてくよ、こどもたちという名の囚人、学校という名のprison。口笛吹いて、1、2、3、号令をかける。今夜こそ明日へ向けて、つぎはぎの翼を解放するんだ、イカロス。12時のシンデレラにはなれないけど、0時半のジャンヌ・ダルクになってやるつもりなんだ。いつまでもパパの手のひらのなかで、凍ったお人形のお芝居なんて演じてられない。上ずった氷の台詞、ドライアイスみたいに息の洪水を吐いて、ぶくぶくぶく。海で洗礼を受けて、生まれ変わるために沈んでいった、凍結していた太陽。

左胸の中心で揺れていた焔は、寒々しい置き時計を解かしてゆく。あ、なんか汗のような、時間が溶け出したような、液体の温度感、寒色系の感触。染みた、浸みた、沁みた、吐息で眼鏡が曇る、汚れを拭き取る、また曇る。水たまりに映りこんだあおい月。跳ねろ、もっと飛び跳ねろ!流行りのシルバーアクセサリーぶっちぎって、アクセル全開。フライング気味の反抗期。空回りしている視線と視点と飼育。いい子の仮面を自ら壊したら、教室の魔女と呼ばれた。

(現代の魔女狩りは、マイノリティーのカテゴライズ)

黒板の前に立って
力いっぱい白いチョークで刻め
そう、煮えたぎる闘志をこめて
どこのグループにも
属してやるもんか

『がつん!』

かたい金属でできた握りこぶしで
朝焼けに染まった旗を振っている

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