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アダムスファミリー 家族単位

満中陰はお祝い事ということで、赤い蝋燭を立てた。

お坊さんのよく通る長い長い念仏の後、不思議な位に気分がスッキリした。

過去帳には本来代々の家族の名前を入れるとのことだが、用意した新しい過去帳には、父を始め母、その他にずっと弔いたいと思っていた方々を3名合わせて記載した。お墓に参れなくてもこれからはずっと、私が弔っていける。もし未来に私が施設に入所しても持っていける程の小さなお仏壇にしたので、安心して生涯お参りが出来る。

お仏壇に手を合わせる毎日もいいもんだ。誰かを想い蝋燭と線香に火を燈す毎日もいいものだ。

そして父が永眠して以来、家族への想いが強くなった。

生きているうちに、家族みんなで楽しまなきゃ!


今日は私が大好きなファミリーをご紹介。

『アダムスファミリー』 1992年第1作目、1993年第2作目、公開のアメリカ映画。『メイン イン ブラック』シリーズのバリー ソネンフェルド監督の初監督作品。ヴィッグ ミジー音楽。チャールズ アダムス原作『アダムスのお化け一家』。1937年から雑誌『ザ ニューヨーカー』に連載された1コマ漫画。1960年代1970年代とドラマやアニメ化され、1990年代に映画化。2008年にはブロードウェイミュージカルでロングラン記録を立てる。映画の美術や演出は1930年代テイストのゴシック美術で統一。ルースマイヤーズ衣装担当。 邪悪で忌まわしいものを好む個性的な面々の家族。一般的な世間の価値観とは一線を画す彼らが、我が道をゆくそのスタイルを貫き通しながら、家族として理想的な幸せを満喫している姿が映されている。ダークな雰囲気とシニカルでブラックユーモアたっぷりのセリフ。何度見ても面白いファミリーコメディ作品。

アダムス家は先祖代々、その邪悪なもの好きな気質と莫大な資産を持つ一族。家長のゴメスと妻モーティシアは情熱的なラブラブ夫妻。悪党に縛られている姿にお互いに欲情してしまう程に…2人の子供は、姉ウェンズデーと弟のバグズリー。ギロチンや斧その他残忍な遊びに夢中。叔父のフェスターとも仲良く爆弾を使って遊んだり…。第二シリーズから登場した赤ちゃんの次男ピューバートを殺すためにあれやこれやと仕掛けるも、どれもこれも赤ちゃんが大喜びする。いかにも魔女らしい出で立ちの博識なグラニーおばあちゃん。フランケンシュタインのような風貌で長身の執事ラーチ。手だけの姿の働き者ハンド。そこにゴメスのいとこの全身長い毛に覆われたカズン イットがよくこの一家を訪れる。

家族が美しい、幸せだと思う美的な感覚と一般社会の美的な感覚は真逆と言って良い程違うので、そのズレが笑を誘うのだが…映画の中での描かれ方として、人として間違っているのはどっちかと、問われたら、なんだか一般常識的なことを一方的に押し付ける方が悪いように思え、この個性的なファミリーの純粋な思いは決して間違ってないと肯定してしまう。社会風刺的なブラックユーモア満載。

叔父フェスター役のクリストファー ロイドは『バック トゥー ザ フューチャー』のドク役。特殊メイクと体格でかなり変貌しているが、変態ぶりは健在。

長女ウェンズデー役のクリスティーナ リッチ。当時11歳の彼女はダークでありながら可愛い姿。2021年現在、40歳を超えても益々美しく可愛らしい。

ゴメス役のラウル ジュリアは1994年、胃癌と脳卒中の為、ご逝去とのことで、パート3の話は頓挫したとのこと。やっぱりパート1パート2のオリジナルメンバーの仲良し家族が見たいですもの。パート3が見れなかったのは残念だけど、仕方ない。ご冥福をお祈りします。

長い間愛されてきたファミリー。家族の危機にそれぞれが立ち向かい奮闘し、家族の在るべき姿へと立ち返っていく。家族の毛色が揃って愛でたし愛でたしとなるところが良いのかも。

他の価値観に惑わされない確固とした家族スタイルや価値観が在る。

とかく他人の畑は青く見えるけれど、側から見える風景と実情とは違う。それぞれの良さは在るには違いないけれど、自分の良さを分からない限り、自分はいつ迄も指を咥えてお腹を空かせた人のように何かに飢えていなければならない。

自分や自分たちの良さに気づいて、自分と自分たちを温めれば、そこが1番幸せの場所なのだと思う。

価値観は色々。我が家は我が家の価値観を大切にしたいもの。 


しかし、お仏壇にお供えしたお菓子や果物かなくなる速さといったら、油断も隙もない…

「だれ〜お供え食べたの⁈」1日待つと言うことはないのかしらん。

我が家の新しい風物詩となった、〝幻のお供え、犯人は誰だ⁈事件簿〟過去帳の皆様、我が家はこんな感じでーす。







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