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3つの好きな映画_ファッション篇

UNIQLOから+Jの春夏コレクションが発売される。
ハイクオリティのデザインと圧倒的なコストパフォーマンスが両立しているんだから、そりゃ話題にもなるし売れるでしょう。

反対に、ようやく海外客の受け入れを断念した東京五輪の公式ユニフォームはまったく話題にもあがらない。。歴史に残る大きなイベントなのに実力のあるデザイナーに依頼するわけでもないのだから、同然といえば当然なわけで。

新国立競技場とエッフェル塔

世界中で圧倒的な評価を受けているザハの新国立競技場を選んでおきながら、やっぱりなかったことにするくらい、デザイナーに対する社会的評価が低いと言われる日本。とは言っても、+Jは大ヒットしているし、デザイン思考とかSTEAM人材といった言葉もちらほら出てきているのだから、今後に期待ということでしょう。

ちなみに、パリにあるエッフェル塔の面白い逸話がひとつ。エッフェル塔が完成する2年前の1887年、47人の芸術家や文学者などの知識人が塔の建設反対の陳情書をパリ市役所に提出。その野蛮な大きさによって、わが国の建造物全てを侮辱すると。モーパッサンはエッフェル塔の真下のカフェを使うといい、ウィリアム・モリスはできるだけ塔に近い宿をとると公言。その理由は、唯一塔を見なくてすむ場所だから、とのこと。。

結果はご存知の通り、エッフェル塔は現存してパリのアイコンとなり、ザハの競技場はまったくの別物となり東京五輪を迎えることになる。

ということで、ファッション関連のドキュメンタリー映画TOP3。
ものつくり、職人、評価、時間との戦いなど、共感できるところも多く面白い。


ディオールと私[ラフ・シモンズ] フランス/2015

ラフ・シモンズがジルサンダーからDiorに来て初めてのコレクション。ラフ・シモンズのひりつく苦悩と職人集団である針子との緊張感のあるやりとり。建築家と現場の職人の関係に通じるところがあり、より深く楽しめた。

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ファブリックと花を愛する男[ドリス・ヴァン・ノッテン] ドイツ/2018

デザイナーとメゾンの関係、ファブリックの美しさ、そしておとぎ話の世界に迷い込んでしまったかのような穏やかでゆったりとした時の流れる自宅での生活。とても良質なドキュメンタリー映画。

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モードの反逆児[アレキサンダー・マックイーン] イギリス/2019

デヴィッド・ボウイやレディー・ガガの衣装やビョークのミュージックビデオの監督、プーマやティム・バートンとのコラボに加え、34歳で大英帝国勲章を授与し、 40歳で突然、自ら命を断ってしまう。圧倒的な天才のお話。

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