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秋空を歩く‐ひとりの時間‐

あたりは真っ暗で
体感、寒いと感じる時期。

少し長い距離を歩くには
ちょうどいい。

物思いにふける時間を欲しいと
思っていたところだ。

このときばかりは、ポケットに
スマホを入れっぱなしにしたい。


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けして人通りの多くない道。

学生の登下校の時間でもあるのか。

もしかしたら、塾や部活帰りなのか。

すれ違う自転車は複数のライトで
ちらほら見かける。

わたしは、
足元の途切れる白線を頼りに
ひたすら歩く。

ときおり飛び出す電柱へ
ぶつからないように。



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暗闇にひとりの時間。


なぜだろう。


創作意欲に近いモノを感じつつ
頭の中をさまざまな想いがループする。

「こんなことあった」
「あんなことあった」

そのときの感情を思い出すように…

振り返るには素直な時間。


なかには、
受け止め切れない現実も

モヤモヤとしたリアルも

真っ暗な世界は、
すべてを吸収するかのように
自分に時間を与えてくれる。


こんな時間に歩き回るのも悪くないと
新しい発見に心がポジティブに
なれそうだ。



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ふと、坂本 九さんの
「上を向いて歩こう」を口ずさむ。





無心で、
誰にも聞こえない声量で

「うえを、む~いて」

「あ~るこ~う」


本当に素敵な曲だ。

歌えば、不思議と
心は前向きになれる。




もうすぐ、目的地へ着く。



頬をつたうモノを乾かすには
ベストな道順を選べたなと
自分を褒めてあげたい。



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