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箱根駅伝に出るために必要な条件の話「カネ」〜大学生④〜

さいごはやっぱりこの話。

「カネ」

オリンピックも元々はアマチュアスポーツの祭典でしたが、ロサンゼルスオリンピックを境にして商業的な意味合いが強くなってきました。オリンピックの大きな転換点ですね。ミュンヘンオリンピックでテロが起こり、その影響もあってモントリオールオリンピックでは警備コストが跳ね上がり10億ドルの赤字。商業化の流れは逆らえなかったんでしょうね。

この商業化ということに関しては、スティーブ・プリフォンテーンとセットで話を進めたほうがいいと思っているので、これも別の機会に譲ります。ご興味のある方は是非こちらをどうぞ→『スティーブ・プリフォンテーンのファイティングスピリッツ』
というか、この話を深掘りすると、話の方向性がドンドンずれそうwww

箱根駅伝も一緒。世の中から注目を浴びることで、スターのキラキラした話も、夢破れて涙する姿も相当優良なスポーツコンテンツになりました。大学スポーツでありながら、ここまでのカネが動くのは箱根駅伝くらいでしょうね。

否定的に捉えているわけではなく、小さい子が箱根駅伝に憧れ、陸上競技の底上げやファン化に寄与していることは間違いないと思います。僕は箱根駅伝を最終目標にして頑張る学生がいても悪くないと思ってますし、箱根駅伝のスターが皆一様にオリンピックを目指す必要も無いと思います。というか、それは能力的にもメンタル的にも無理な話で、世の中が過剰に期待しすぎているだけの話ですよね。

ただ弊害が起こっているのも事実で、やはり強化にはお金がかかります。家庭の事情で私立大学に進学することはなかなかできなかったので、国立大学に絞って受験していましたが、その時点で箱根駅伝に出るなんて夢にも描けず、当然頭にもなかったです。だからこそ、筑波大学がチャレンジしていた作戦(←名前が長すぎて作戦名を再現することが不可能w)を聞いた時にはもしかしたら自分も箱根駅伝に出られるんじゃないか!?と夢を膨らませ、すごく嬉しかったです。

成瀬さんたちがとった「カネ」に対してのアプローチはとにかくOBにお願いすること。今でいうクラウドファンディングのようなものです。寄付と何が違うのかというと、やはり情熱を伝えた度合いの違いだと思っています。見返りがあるわけではありません。今のようにネットを駆使できるだわけでもないですし、自分たちの情熱をOBの先輩方にひたすら伝える地道な作業でした。ただ、それでも相当な額のお金が集まったようです。

ところが、想定以上のお金が集まったことで、予期せぬ事態も起こってきました。「箱根に出られていないのに(今年も出られる見込みはないのに)なぜカネだけ集めているんだ」という批判。誰もが皆、暖かい目で筑波大学の挑戦を見守ってくれていたわけではありませんでした。お金は集められたけど、自由に使えないという事態は結構ストレスだったと思います。

成瀬さんもよくいうのですが、学生だけじゃなくてもっとオトナを巻き込めば解決していたんじゃないかという問題がたくさんありました。国立大学だからこその壁もきっとあったでしょう。カネの話はやっぱり難しいです。


「ヒト・モノ・カネ」の話で何を伝えたかったかというと、筑波大学の学生が知恵を絞り、力を合わせて箱根駅伝を本気で狙っていたということです。100%満足ではないけれど、高校生の陸上生活はそれなりに綺麗に終わっていました。地元の金沢で大学生になり、卒業して石川県の先生になっていれば、チヤホヤされたままの人生で、尊敬されそうな先生におそらくなれていたと思います。


でもそれってすごくちっちゃい。そしてうすい。


自分にとって大学4年間がどういう意味を持っていたか、歳を取れば取るほど考えるようになりました。今となっては成瀬さんが代表を務める会社の一員です。成瀬さんは僕たち夫婦の出会いの場を作ってくれた人ですし、婚姻届の承認にもなってもらいました。長い縁ですねww


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Miyakawa Kota

株式会社ウィルフォワードアスリート代表。筑波大学体育専門学群卒/元高校教師/柔道整復師/日本陸連A級トレーナー。ランナーのための情報メディア「RUNNING CLINIC」を発信中〜https://runningclinic.jp/

My LIFE1.0〜学生時代

走ることが自分の価値観や人生観の基礎を作ってくれました。僕が陸上競技を通して養ってきた想いを綴ったマガジンです。
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