上級生になるということ〜大学生㉖〜

箱根駅伝は見るものではなく出るものだ!

ミーティング中によくそんな話をしました。チームとして箱根駅伝に出られない時間が長いと、どうしても箱根駅伝のイメージが持てなくなってしまいます。同じ大学生が走っていて、自分たちも同じ土俵で戦うはずなのに、のんきに観戦していちゃダメだと思いながら、「今年は○○大学が優勝しそう」と予想屋みたいなことをしている自分たちにがっかりしたもんです。

でも、仕方がない部分もあって、出られていない(出られるほどの力もまだない)という状況であれば走っている姿が思い描けなくて当然です。

筑波大学は来るもの拒まずなチームなので、何が何でも箱根に出る!という想いがスタートじゃない学生ももちろんいます。無理にそれを箱根!箱根!!させるのも違うと思いますし、それが勝手なエゴ。自分が最上級生になったときにそれはすごく悩みました。

そもそも、箱根駅伝を目指したいと思った人の原点は「箱根駅伝を見て憧れた」といったケースがほとんど。つまりファン行動がスタートです。でも、自分自身が当事者になった途端、箱根駅伝を楽しみながら見ちゃダメだというような雰囲気がありました。それは果たして良かったのかな?

確かに、悔しいという思いが沸かなければ勝負の世界は勝てません。でも、もっと根本的なところで、あの場所で走りたいという思いをちゃんと内側から燃やすことも大事だったと思います。長距離選手はみんな真面目です。もうちょっと気楽に考えたら違う景色が見れて、もっと人として魅力溢れるアスリートになっていたかもしれませんね。

■箱根駅伝その後

ソーメーさんは学連選抜チームのメンバー選考から外れました。でも、チームにたくさんのこと伝えようと卒業するギリギリまでチームに残り、練習に付き合ってくれました。

ソーメーさんのような人を見ると、どういう形が本当に良いのかわからなくなってきます。箱根駅伝に出たけど、社会人になったら全く走らなくなった選手、実業団に進んだものの、なかなか活躍できずに引退していった選手、箱根は走れなかったけど、社会人になっても走り続け、趣味としてランニングが生活の一部になっている選手。。。

いろんなパターンが考えられますが、一番最後の人が身体的な健康という意味では一番良いのかな。長い人生ですから箱根を走れば終わりというわけではありません。ソーメーさんとは卒業後に福岡国際マラソンで再開しました。社会人になってから全然練習できてないと言いながら、2時間22分くらいでさらっと走っちゃうからさすがです。

■上級生

箱根駅伝を基準に考えると、2回の予選会を終えた時点で折り返しです。4年間という時間は長いなと思いながらも、本当にあっという間。時間は皆平等ですが、その与えられた時間をどう使うかはその人次第ですよね。振り返ってあの時あーしてればなとはよく考えてしまう事も少なくありません。誰しも皆一緒でしょう。

上級生になってからは、チームをどう動かしていくかということをよく考えていました。そして、チームへの貢献ということで、二年生の予選会が終わった後にマネージャーに立候補しました。私立大では選手が続けられないような状況になってマネージャーに転向というような話を聞きますが、うちのチームは選手がマネージャーもやることのなっていました。

当たり前ですが、「専任」と「兼任」では仕事に圧倒的な差が出てしまいます。役割分担はそう言った意味じゃ必要ですが、当時はそんなこと気にもしませんでした。僕がマネージャーに立候補したのは何か自分で動かさないとだめだと思ったこと、いろんな経験をして自分を成長させたかったこと、そして、最上級生じゃなくてもマネージャーという立場であればチームの幹部に口出しできること、が大きな理由です。不純な動機もありますね。

結局、コーチからの猛反対にあい断念。お前は走る方に専念しろ!とぴしゃりいわれました。僕はそういうことを「面倒」と考えずに「やってみたい」と考えるほうです。不器用なくせにやりたいことがたくさんあって困りますね。

学年を重ねるごとにいろんなことを考えましたが、上級生として過ごした大学生の後半戦はさらに濃かったですね・・・

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最後までお読みいただきありがとうございます。これからも自分の想いを文字に変えて行きたいと思います。

Thank you!!
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Miyakawa Kota

株式会社ウィルフォワードアスリート代表。筑波大学体育専門学群卒/元高校教師/柔道整復師/日本陸連A級トレーナー。ランナーのための情報メディア「RUNNING CLINIC」を発信中〜https://runningclinic.jp/

My LIFE1.0〜学生時代

走ることが自分の価値観や人生観の基礎を作ってくれました。僕が陸上競技を通して養ってきた想いを綴ったマガジンです。
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