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輪廻の果てに

刹那に生きることも、一つの経験。ビジネス現場でそんな生き方をする若者もいるでしょう。あえて良心を押しこめて、何に向かっているのかもわからないままで。「今だけ、金だけ、自分だけ」の生き方をしながらも、時には立ち止まって「これでいいのか?」くらいは感じるのも事実でしょう。戦う相手は、案外自分自身なのかもしれません。「国破れて山河あり」には、人が地球にとって刹那の存在ということを、示唆してくれているように思います。「海は死にますか、山は死にますか」万葉のむかしも、そんな問いかけをする死生観があります。(さだまさし氏の歌にも引用されています)輪廻の果てに、人はなにかを見つけるのでしょう。

「いまだけの青春」

今日も終電 シャツの襟元 緩ませる
マスク越しの ため息 ぐっとこらえて 
窓に映る自分へ 吐き出す
戦いのなかで 倒しゆくもの
消えゆく無念に 同情などない
ただ暗闇を走る いまだけの 青春

今日もタクシー 睡魔に悪夢 よみがえる
リスク越しの 生きかた ぐっとこらえて
窓に映る権力 打ち消す
戦略のなかで 攻めてゆくもの
防人のいのち 友情などない
ただ暗闇を走る いまだけの 青春

攻められる前に 
倒される前に
恐れながら生きて
それが戦いの理由
輪廻の果てに
終わりは来るのか

手にしたい欲望 放さないもの
自分だけここで 後悔などない
ただ暗闇を走る いまだけの 青春

ただ暗闇を走る いまだけの 青春



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