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フェードアウトという終わり方

ビジネスにも、恋愛にも、人間関係という面でみると、終焉は大なり小なり必ず存在する。ある関係性の終わり方には、ケンガ別れ、円満な別れ、音信不通などの自然消滅等々あり、パターンを数えればきりがない。つまり、人の顔や指紋がひとりひとり違うように、十人十色。ただ、終焉に向けた何らかのアクションについては、それを出す側、出される側と、多くの場合ほぼ間違いなく両者が存在すると思っている。もし、終わりを告げられたら、どんな姿勢で臨みますか?言いかえれば、終わりのマネジメント。まあ、これも、ひとそれぞれ。ただ、そんなときのオプションとして、フェードアウトも一つあると思っている。一言でいえば、「うやむや」だろうか。人はある意味、何でも白黒つけたがる。しかしあえて、グレーのままにして、終わりを告げる相手の言い分を受け入れ、静かに身を引く・・・そんな終わり方もある。

「フェードアウト」

街の灯りが 映し出す ふたり
つなげようかと ためらう手元
この恋が 終わる予感に 逆らいながら
つなぐセリフは 浮かばない
描いた夢は 覚めないはずだった 未来
ふたりの歩みは ズレはじめてた 
いま 静かに消そう この思い フェードアウトで

出逢ったことは 運命(さだめ)だと ふたり
ならば別れも 悟るしかない
この恋を 壊わす勇気に 逆らいながら
ならくの底へ もつれゆく 
からめた指は 解かないはずだった 未来
ふたりの視線は ズレはじめてた
いま 静かに消そう この思い フェードアウトで

どんな言葉も むなしく 消える
夜の喧騒に 吸い込まれ ふたり 
まるで なにも なかったように 
フェードアウト

最後に ひとつ 叶うことなら
心の中を 覗いてみたい

むなしさなんて 無縁のはずだった 未来
ふたりの心は ズレはじめてた
いま 静かに消そう この思い フェードアウトで


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