見出し画像

グスク(城)に泊まる【星のや沖縄編】星のやコンプリートの旅

沖縄には200~300もの城(グスク)があるそうですね!

「琉球王国のグスク及び関連遺産群」が世界遺産に登録されています。

5件のグスクと4件のグスク関連遺産で構成されるもので、私が行ったことがあるのは、首里城跡、園比屋武御獄石門(首里城跡の中)、斎場御獄の3つ。

「琉球王国のグスク及び関連遺産群」
✅今帰仁城跡
✅座喜味城跡
✅勝連城跡
✅中城城跡
✅斎場御獄
✅玉陵
✅首里城跡
✅園比屋武御獄石門
✅識名園

全国6ヶ所、星のやコンプリートの旅、5つ目に宿泊したのは、2020年7月、沖縄県・読谷村(よみたんそん)にオープンした「星のや沖縄」。

グスクの城壁のような壁に囲まれた「星のや沖縄」の宿泊記です。


⭐深海でチェックイン、グスクの居館(きょかん)

海岸線に沿って建つホテルの全長約1.2km!
横に長~いホテルです。

「星のや沖縄」のコンセプトは、【グスクの居館(きょかん)】

沖縄の史跡「グスク」からインスピレーションを得て作られたという長い「グスクウォール」に囲まれています。

高さ4.5mの壁はなかなかの威圧感で、まさに要塞。

まずレセプションでチェックイン。
深海をイメージしたそうで、ここ、とっても素敵でした!

グスクウォールの中へ!
全室オーシャンフロントの2階建て低層階。

グスクウォールと客室の間には、広い畑とお庭が。
アセロラ、シークワーサー、グアバなどの果樹が植えられているとか。

颯爽と歩くスタッフさんが着られている制服は、琉球王国で礼装として着用されていたというドゥジン(胴衣)とカカン(スカートっぽいもの)をデザインしたものだそうです。

琉球感、満載!

⭐「フゥシ(星)」のお部屋

お部屋タイプは4つで、それぞれ沖縄の言葉になっています。

フゥシ(星)
ティーダ(太陽)
ハル(畑)
ティン(天)

賑やかな女子旅4人。
【フゥシ】という4人一緒に泊まれるお部屋(93~94平米)にしました。

入ってすぐ、正面に海!
「土間ダイニング」には炭化させた艶やかな黒色の無垢材の大きなテーブル。

この窓から切り取られた朝日、お昼間、夕陽、星空の風景は良かったな~♪

大きな正方形の机を囲むように並んだソファ。
掘りごたつ式で、「床座(ゆかざ)リビング」と呼ぶそうですよ。

1段上がったところにベッドが4つ。
真ん中のベッド2つにはコンセントやUSBがない!と思ったら壁の真ん中にあり、どうやら3人スタンダードの仕様のようです。

ベッドルームの壁紙に描かれているのは琉球紅型(びんがた)。
琉球紅型とは、独自の染技で育まれてきた沖縄の染物の総称。

星のやのHPには、お部屋の壁紙は
「山羊や月桃といった沖縄で馴染みのある動植物をモチーフに、読谷村に伝わる伝説や昔ながらの風習をストーリーとして加えたオリジナルのデザイン」

とありました。
そうなんだ~!
ちゃんと見ていなかったので、撮っていた写真を拡大してみましょう!

ヤギ?どこどこ?
お部屋ごとに違うみたいで、ヤギはいませんでした(笑)。

自然に囲まれたお部屋なので、虫が入ってきがち。
食べ物を置いておく際には注意が必要です。

1泊1人約66,792円(9月初め)でした。

⭐崖の上の「バンタカフェ」

とても楽しみにしていたのが「星野リゾート バンタカフェ」。
ここは宿泊者以外でも利用出来るカフェ。

最初は「パンダ?」と思ったら「バンタ」でした。

沖縄の⽅⾔で「崖」を意味するそうです。

海を見渡す崖に立地し、4つのエリアが。

✅大屋根デッキ
✅海辺のテラス
✅岩場のテラス
✅ごろごろラウンジ

大屋根は、波の音を反響するように設計されているそう。
へ~、そうだったのか!

眺望バツグン!

大屋根テラスから海辺に降りる左右にあるのが海辺のテラス。
畳敷のテラス席です。

この浜辺、ガラス瓶の破片などが沢山落ちてました。
裸足はもちろん、薄いビーチサンダルとかで歩くの、ちょっと危険だな~。

インスタでこの「バンタカフェ」を検索して見付けた写真が、岩場の隙間で撮ったステキな写真。
マネして撮って来ました♪

浅瀬で水面に写るリフレクション写真!

今日は特別に舞台裏写真と共に。
いつもリクエストに応えて写真いっぱい撮ってくれる友人に感謝!
ありがと~!

私達がお茶したのは、ごろごろラウンジ。
突然雨が降り出したので、屋内席で涼しくコーヒーブレイク。

ごろごろラウンジという名前のまま、寝そべることが出来るでっかいソファが沢山。
各テーブルにコンセントとUSBポートがあって便利。

コーヒーと一緒に写っているルームキー、私達のお部屋はお魚。
これ、沖縄の伝統工芸である「房指輪(フサ イービ ナギー)」をモチーフにしているそうです。

それぞれ、幸福の意味があるんですね~。

【七房のモチーフとその意味】
魚 食べるものに困りませんように
扇 末広がりに栄えますように
花 華やかに暮らせますように
桃 健康で長生きできますように
蝶々 来世の幸せでありますように
葉 着る物に恵まれますように
ざくろ 子孫繁栄

大屋根テラスの横には、薪焼きステーキを味わえるレストラン「星野リゾート オールーグリル」もあり。
連泊なら1日はここでお食事、というのもいいですね。

⭐琉球シチリアーナ

2日とも「ダイニング」での夕食。
インテリアもとってもオシャレ!

コース料理は1種類。
アラカルトはなし、お子様メニューもないみたいですね。

琉球シチリアーナ 15,730円/1名様

🔷1日目の琉球シチリアーナ

美しい水色のお皿に、貝殻と共に盛られた前菜でスタート。
・車エ海老とブッラータチーズ

この水色のお皿、好き~♪
テーブルに、ごっつい器が置いてあると思ったら中には、パリパリしたパイみたいなのが入ってました。

・シャコガイとパッションフルーツのカッペリーニ
オリーブオイルが貝殻に入っているのが可愛い♪

続けて登場した、前菜盛り「ストゥッツィキーニ」の美しい容器!
おおお!
キレイ!

これは、琉球王国時代、おもてなしのお膳に使われた東道盆(とぅんだーぶん)という琉球漆器だそうです。

前菜にはヤギ肉のサルシッシャ、というのが入っていたけど、事前にジビエは苦手、と伝えていたので、変更してあり、良かった~。

星のやさんでは、軽井沢、富士、東京と、どこも食事のリクエストがどうやっても伝わらなかったので、ドキドキしてました。

メニューには、なんと器の作者のお名前が。

・サルシッシャのトンナレッリ トラパネーゼ
・アカマチのヴァポーレ クスクスとスパイスを効かせたスープ

テーブル脇のワゴンで仕上げるお料理
・牛フィレ肉とカボチャのアロースト

お皿に敷き詰められた白くて薄いものは牛脂。
温かいカボチャの上に牛脂をのせるととろけるんです。
お肉はウェルダン。

デザート、来ました!

「ラム酒のグラニータ」というデザートはラム酒が激し過ぎ~。
お酒飲めない人にはちょっとしんどいな~。
これはパスしてマンゴーのテリーヌとプチデザートでフィニッシュ。

ディナーの間、夕陽がキレイに見える時間を教えて頂いて、お食事の合間にビーチに夕陽の写真を撮りに行けました。

🔷2日目の琉球シチリアーナ

前菜盛り「ストゥッツィキーニ」。
あ、昨日と同じですね。

・ピンツィモーニオ
・キノコのズッパ

・ペスカトーレビアンコ

テーブル横に運ばれて来たワゴンで仕上げるメイン!
・牛の昆布塩釜包み焼き

塩釜をガンガン叩き割ると中には昆布に巻かれた牛肉登場!

今日のデザートは何かな~♪
・季節のフルーツ ヴィンサントジュレとヨーグルトエスプーマを添えて
・ティラミス

スタッフさんが言う。
「あの~、お客様はジビエが苦手、ということでお聞きしてましたが、このデザートがヤギのミルクを使ったものなんですが、大丈夫でしょうか?」

え、今、聞く?
もう4つ、運ばれてきてるのに?

今、食べれない、要らないと言うと、作り直しで時間もかかるじゃないですか。。。

一旦は、それでいいです、と言いましたが、やっぱり食べれず。
残念!

ホテルのレストランとしては「ダイニング」のみ。

「ギャザリングサービス」というのもあって、シェフの料理がお部屋に届けられ、最後の仕上げを自分で、というのもあったけど、自分でというのもなんだかな~と、2日共「ダイニング」にしましたが、ここは1回で良かったですね。

🔷2種類の朝食

朝食も2日間とも「ダイニング」。
朝の雰囲気もステキ。

カウンターに並ぶフルーツウォーター、ジュースがカラフル。
でも黒糖バナナが一番人気!
インルームダイニングでの朝食も和食と洋食選べるそう。

・琉球朝食
・シチリア朝食

と2種類、2泊でどちらも頂きました。

ボリュームがすごい!

シチリア朝食のパンの中に、アイス?が入ったマリトッツォのようなものがありましたが、なかなか変わった味で、薬剤師の友人が言った
「ケミカルな味がする」
という表現がすごくぴったり。
ケミカル過ぎて、全員が残してしまいました。
残念。

⭐「プール」「集いの館」「道場」

赤瓦屋根の建物「集いの館」にはフロントデスクやショップ、ドリンクコーナー、休憩スペースが。

この集いの館の前にあるのがプール。
手前の深さ10cmのところにいくかの椅子が置いてあり、服のままでも座れるので、ぼーっとするのに良さそうですね。

奥へ行くと、海と一体化したような全長40mのインフィニティプールも。

このプールはオールシーズン、23時間利用可能。
冬になると「星空ホットプール」になるんだとか!
最高40度まで加温が出来るそうで、つまり冬は温水プール!
あら、そうなんだー!

夕方、集いの館で「宵の座」という催しがある、というので行って来ました。
イケメンの空手家が披露する琉球空手の型が見れました。

離れたところにある「道場」。
芝生越しに海を臨むキレイな道場では、琉球空手の体験や、朝の鍛錬深呼吸、夜の調律深呼吸などが行われています。

友人2人が「朝の鍛錬深呼吸」という琉球空手を取り入れたストレッチに行きました。

私ともう一人は早起きを断念してグースカ。

夕方、開催されているのは「ぶくぶく茶」。

古くから沖縄で親しまれるお茶で、硬水でしか泡立たないという泡を、さんぴん茶に乗せていただくもの。

旅人にふるまわれたものだそうです。

沖縄の伝統工芸、伝統芸能、食文化に触れることが出来るのはいいですね。

次週は6ヶ所中、最も色々あった「星のや京都」です。


この記事が参加している募集

休日のすごし方

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?