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退職してどうしていいか分からなくなった自分がフリーランスという存在を知ったときの心境

退職後、時間の有り余る僕はこの先の人生をどう生きていくのかについて徹底的に考えた。

考えれば考えるほど、お先真っ暗なように思えてくる自分の人生になんとか光を見つけようと狭い部屋の中で日々考えていた。

この小さな6畳の部屋の中でできることと言えば、インターネットの大海原で情報収集をするか、読書で新たな世界を垣間見るかだ。

読書に人生の答えを求めていた僕は、薄々勘づいていた。
読書に答えを求めたところで最終的に行動する決断をするのは自分であると。

いくら本を読んで、ためになる文章に触れたところで、自分自身の現状はほとんど変わらない。

だから、いくら本を読めども、この先何をしたらよいのかなんて結局答えは出ないということが、本を読むにつれて分かってきた。

もしかするとその当たり前のように思われる気づきが、僕にとっては一番の収穫だったのかもしれない。

とにかく行動しよう。行動する中で考え、今後の指針を得よう。

そのような考え方にシフトしていった。

今自分が持つ「できること」を最大限に発揮できる環境を探した。

新しく何かを始めてお金になるまでは時間がかかることが目に見えていたし、正直20代前半ならそんな考え方もありだけど、30手前になってくると色々と無理が出てくる。

だから、今自分が持つ「できること」でこの先も戦っていこうという方針だけは見えていた。

それでも僕が社会復帰するにあたって気がかりだったのは、また退職前と同じような会社に入るか、フリーランスとして独立するかだった。

会社員だけしか経験していなかった身としては、フリーランスという響きはとても魅力的に聞こえた。

フリーランス。なんといっても「フリー=自由」そんなワードが入っちゃってるからより一層惹きつけられる。ネーミングは大事だ。

そんなフリーランスに憧れ、失敗した人たちの経験談はインターネット上で探せばいくらでも出てくる。

そうやっていろんな経験談を読んでいるとフリーランスも大変なんだなと知る。

自分の実力で生活を支えて行かないといけない。
人生を切り拓いていかないといけない。

会社員の時は、仕事が楽でも多忙な時でも、毎月給料日になれば給料が口座に振り込まれていたから、自分の生活を自分で支えているという実感が薄かった。

しかし人間は、仕事をして、お金を稼いで、生活をしている。
生きていかなければならない。

フリーランスは身軽になる代償として、すべてが自己責任という感じだ。

そういうサバイバルな面を知ると、僕はより一層フリーランスに興味が湧いてしまった。


つづく


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