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一方通行な乙女様!エピソード1       主人公早速フラれる

ナレーション:この物語は主人公 高橋健太 (たかはしけんた)がたくさんの乙女様とイチャイチャ、ラブラブするのを記した物語となってるよ!ハーレム展開が見たいって方はぜひ!最後まで見てね♡あ、ちなみに私は物語のナレーターとして出てくるからね♡

今!俺は!めちゃめちゃ青春してる!!なぜなら…
彼女がいるからだ!!しかもめちゃ可愛い!!そんな彼女の名前は…
   
望月瞳さん!!
   
黒髪の清潔なロングヘアーにキラキラとした蒼い瞳!!
まさに理想の彼女である!!でも、ひとつ問題があった…

まったく絡んでくれない!!!

俺が休み時間話しかけにいってもスルー!
お弁当一緒に食べようとしてもスルー!!
一緒に帰ろうと言ってもスルー!!!  
どうしてだぁ!!!       
なぜだぁ!!!
あれ?俺嫌われてね???
少し距離とろうかな……でも望月さんと離れたくねぇええ!!
僕は心の底からそう思った。

ナレーション:少しの時がたち、放課後になったそうですよ。

今日こそはぁあ!今日こそはぁあああ!!
望月さんと一緒に帰るんだぁああ!!
よし!!そうと決まれば校門で待機だぁあ!!
僕は全速力で校門に向かった。

ナレーション:健太が校門に到着ぅう!さてさて!彼女は来るのか!!??

コツコツと誰かが歩いてくる音がした。
僕は音がする方向に目を向けた。
   
望月さんだったぁあ!!!

いや、あわてるな。冷静に冷静に…

望月:「あら、健太くんじゃない。」
健太:「あ..あっぁ…望月さん!!」

マジかよぉ!!あの望月さんから声かけてくれたぁあ!!今日、死んでもいい…

望月:「これから少し時間ある??少し話したいことがあるんだけど…」
健太:「あっ…はい!!あります!!」
望月:「じゃ、これから近くの喫茶店でも行きましょう。」
健太:「あっ…はい!!わかりました!!」

なんか流れで喫茶店いくことなったぁあああ!!
ラッキーすぎいぃぃ!!
と心の中で叫んだ。

ナレーション:二人は、喫茶店に移動したみたいですよ。

望月:「で、話なんだけど…
    私たち一度別れましょう。

ゑ??待ってどういうこと??

望月:「一度、距離を置いて、様子を見ようと思っているの。どう思う??」

言葉を失った。やばい。泣きそう。でも、ここで泣いたら望月さんに情けないところを見せてしまう!!
ここは大人の対応をとるんだ!!

健太:「そうですね…そのほうがお互いのためになるかもしれませんね!」
望月:「そっ…なら、一度距離を置くために別れましょうか。」

よく耐えたぞぉぉ俺~~~

ナレーション:その後、二人は少し喫茶店で雑談し、店を出ましたようです。

望月:「今日はありがとう。しかもおごってもらうなんて…」
健太:「いいんですよ。このくらい。では、僕はこっちなんで。」
望月:「えぇ…、じゃ。」

望月さんは回れ右をして僕とは反対方向に歩き出した。
僕は今、望月さんの背中を見ている。これが最後に見る彼女の背中かもしれない。そう思うと、涙が出てきた。
僕は涙をぬぐい、自分の帰路についた。

これが合図だった。たくさんの乙女様に一方的に恋情をぶつけられる物語が始まった、合図だった。



   


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