見出し画像

祖父、半そで。祖母、化粧ポーチ。    妻、リュック。夫、ネクタイ。孫(子)、体操着袋。共通点をさがせ!

令和6年1月、「可愛い服を着たい」が話題になりましたが、自分の好きなものを着たい、という人は多いはずです。

昭和21年生まれの父は、20くらいの頃(1966年)、父が子供の頃は村だった生家に、東京で買ったピンクのシャツを着て帰りました。

祖母「なんでそんな色のシャツを着てる」
父「?」
祖母「早く脱いで」

ピンクのシャツはこうして父のもとを去りました。その後は
父「おふくろ(祖母)が畑仕事のときに着てたような気がする」とか。

平成17年(2005年)、埼玉県で結婚しました。
夫はピンクのネクタイ、シャツ、ズボン(パンツ)を身に着ける人でした。

ときどき、夫の淡いピンクの服を干しながら
「父は(松本で)ピンクの服を着れなかったんだな」と思うことがありました。

ピンクと言えば、高校時代(1990年あたり)、通販カタログで誕生日のお祝いに父がリュックを買ってくれました。

カタログはデジタルではなく、紙の時代です。写真では真っ赤で
わたし「少々派手だけど、肩掛けカバンでは不便だし」

リュックが欲しかったのです。茶色で軽そうなものはなし。赤のリュックの隣に写っていたのは紺のリュック。
わたし「これは普通すぎる」と赤を注文。

で、届いたのはまさかピンクのリュック。しかも、時代はバブル。
色は原色のような派手すぎるピンク。
しかし場所は長野県の片すみ。木造校舎にはまったくそぐわないであろう色彩。
私服校とはいえ、他の皆さんは黒とか紺とか茶色ですよ? そうでなくとも黒・紺・青を愛好し、ピンクはさけていたわたし。

わたし「これで学校に行くの?」
父「お前が欲しいって言ったんだろ」
わたし「そうだけど、赤だと思った」
父「赤でもピンクでも似たようなもんだろ。せっかく買ってやったんだから使え」

学校では当然「すごい色だね」
と言われ、皆が見慣れるまで、
「通販で買って、カタログでは赤に見えた。父が買ってくれたので返品できない」
あちこちで言い訳をする羽目になりました。

ちなみに、このリュック、平成4年頃、補講授業の前に場所取りに置いたら、

「この席、取ってるの、女子だろ(だから隣に座れないというシャイな男子だった模様)」
「いやリュックだから男だろ」
「ピンクだから女子だろ」
と知らない受講生がもめていました。

今年のNHK大河ドラマの「光る君へ」ではロバート秋山さんがきれいな緑を着ています。平安時代、貴族の男性も朝廷の決まりで、官位によって赤やオレンジも着ていたそうです。当時、色は男女の区別でなく、階級を分けるものだったようです。

令和の今、その色を好きな人が着たいものです。

おまけ
高1は黒が流行りで、執事服も欲しいそう。高3はミントグリーンとか淡い寒色系のきれいな色が、夫はグレーがお気に入りです。

母は「ピンクは似合わない」ので、化粧ポーチ(大)です。高3が幼稚園の頃(?)使っていたピンクの体操袋を私がリメイクしました。

といううわけで、共通点はピンクです。

この記事が参加している募集

ふるさとを語ろう

1日1にっこり。 読みやすくて、ほっこり、にっこり、にやり、とする記事を書きつづける原動力になります。よろしくお願いします。