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亡き坂本龍一さんの命を継いで

先日、坂本龍一さんがお亡くなりになりました。心からご冥福をお祈りします。様々な所で本当に大切なメッセージを送り続けた彼を失ったことはとても残念なことだと思います。

この動画で坂本龍一さんが言っていることは本当にその通りだと思う。それにこのツイートされている方の言っている発言もまさにその通りだと思います。

今私は、ガイアの理論という本を読んでいます。

この本には、まさに坂本龍一さんが言っていることと同じことが書いてあります。

私たちはいつからか、この地球を自分でコントロールすることが出来るものだと考えるようになった。それこそが、私たちが間違えてしまったことなのではないか?とこの本には書かれています。

この本は、田坂広志、ジェームズラウ”ロック、秋元勇己さん、龍村仁さん、森山茂さんによって書かれた著書です。

この本の中で秋元勇己さんは、以下の様な事を述べています。

「永遠」を実現しようとする努力が逆に、「滅び」を生み、「滅び」をありのままに受け入れていく姿勢が「永遠」に通じるという、この矛盾こそが生命世界の本質なのではないでしょうか?滅びの機能を失い増殖を続けるだけのガン細胞が、人体に致命的な影響を与えるように、個々の細胞の死滅は生成と同様にそれが構成する生体の存在にとって必須の条件です。同様に生命個体の死滅はその誕生と共に、生態系がバランスを維持しつつ進化発展していくための必要条件なのです。

ガイアの思想より

永遠を実現しようとする努力が逆に、滅びを生む。

坂本龍一さんもこれに同じ事を言っていますが、自分たちの作る人工的な世界、これを広げようとすればするほど、私たちは破綻に向かっているという事です。

永遠の実現、それはわたしたちを取り巻く自然との共生、これがなければ絶対に叶う事はありません。

でも、そもそも自然との間に何の境界も持たずに生きてきた私たち人間は、いつからか、この自然と間にしっかりとした境界を引いてしまいました。

私と自然。この間にひかれてしまった線引きによって、私たちはこの自然及び地球そのものを自分たちがコントロール可能なものとして捉えるようになりました。

私たちは自然の一部であり、又その自然も私たちの一部であって、この両者はいかなる形であっても切り離すことは出来ません。

でも、こうした理解が今の私たちにはありません。

私たち人間というのは、この生態系の一番上に君臨する種であり、その私たちにはあらゆる権利が与えられている。残念ながら、今現代の私たちの意識はそうした意識です。

なんでもかんでも、意のままに動かし、この世界を、自然を自分勝手に切り取り、好きな様にデザインし、アレンジしていく。

昔の人間というのは、ちゃんと自然の声を聴く耳を持っていたといいます。この自然を聞く耳を持っていたから、そこから様々な日本独自の文化、伝統が生まれました。

昔の人間というのは、確かに自然と調和して生きていたという事がこうしたことからもはっきりと見て取れます。

でも今現在はどうでしょうか?これも坂本龍一さんに関する記事ですが、↓

この坂本龍一さんがこの手紙の中で書いているように、今現在の私たちは目の前の経済的利益の為に先人が100年をかけて守り育ててきた貴重な神宮の樹々を犠牲にするべきではありませんと警告しています。

このメッセージの中で彼は、樹々は一度失ったら二度と取り戻すことは出来ないとそういっています。

私たちはまさに今、自分たちの目先の利益だけを盲目的に追いかけ、そして、都市を開発するために、自然を一方的に、この地球を一方的に破壊しています。

本来であればこんなことはしていいはずはないと思います。でも、私たちは秋元勇己さんがおっしゃっていたように、今まさに、永遠を創り出そうとしているという事になります。

どこまでも続く持続可能な世界。これを作ろうとしているのは、わかりますが、そこには数々の利権が絡んでおり、そこでは本当にこの自然、地球の事を中心に議論が展開されているとは到底おもいません。

世間ではSDGsという言葉が頻繁に使われますが、あの言葉にも私は強い違和感を感じています。

この言葉の背後には、自分たちが地球を守るんだ!という人間としての傲慢さがあると感じます。

私たちを取り巻く自然、それは本来人間がコントロールできるもではない。もっと言えば、この地球もわたしたち人間が、勝手にコントロールしていいものもない。でも、今この現代に生きる私たちは、これらを全て自分の手中に収めてコントロールすることが出来ると思っている。

自然、そしてこの地球の為に私たち人間はより良きものを提供することが出来るとそう本気で考えている。

この考えはとても危ういものだと私は考えています。

コントロールしようという事ではない。私たちは、自分たちを取り巻く自然も、そしてこの地球もまずはコントロールすることなどできないというこの大前提の上に立って、様々な事をもっと根本的な視点に立ち返って議論すべきであると考えています。

それには、一人一人の人間が、本当の意味での人間にまでその精神を高めていく必要があると考えます。

精神力、これが低い人間には、より高い位置での目標(地球との共生)こうした考えを持つことは現実的に不可能であると考えます。

だからこそ、私たちはこの精神力を磨くことがとても大切であり、今の日本が失ってきた情緒を取り戻すための教育の在り方、これももっと真剣に考えていくべきであると私は考えています。

日本人的情緒、これを失った日本人に出来ることが、主に都市部で見られる再開発というものに繋がるのではないでしょうか?

一方的な力、押さえつけによる制御、この在り方に私は断固反対します!

以上の事からもわかるように、世界では今急速に個人の個体化が進んでいる気がします。全体(身体)でものを考えるのではなく、個人(頭)でものを考える。なんでも、個人(頭、理性)優先。この在り方がこれから日本を、そして世界をどのような方向に導いていくかを普通に考えれば、今私たちが成そうとしていることが良くないことだ!という事は誰の目にも明らかだ!という事は、この坂本龍一さんも動画の中でおっしゃっています。

私たちは、こうした様々な実情を踏まえ、今こそそれぞれの人間がそれぞれの個体化してしまった在り方を見つめ返す時なのではないかと深く感じています。

私は人間精神の回復を目的としたセルフマネジメント及び、マインドマネジメントというサービスを提供しています。

以下にてその詳細を掲載しています。ご興味のある方はのぞいていてください。



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