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是非耳も澄ませて頂きたい作品です!!|『ケイコ目を澄ませて』|Amazon Prime Video|


あらすじ

生まれつきの聴覚障害で両耳とも聞こえないケイコは、再開発が進む下町の小さなボクシングジムで鍛錬を重ね、プロボクサーとしてリングに立ち続ける。嘘がつけず愛想笑いも苦手な彼女には悩みが尽きず、言葉にできない思いが心の中に溜まっていく。ジムの会長宛てに休会を願う手紙を綴るも、出すことができない。そんなある日、ケイコはジムが閉鎖されることを知る。主人公ケイコを見守るジムの会長を三浦友和が演じる。
引用元 Amazon Prime Video

動画予告

引用元 Youtube 「FilmIsNow Movie Trailers International」チャンネルより

レビュー

ケイコは目を澄ませて見ていますが、今から観る人たちには耳も澄ませて頂きたいです。あらすじにもある通り、ケイコは聴覚障害を持っており言葉を発することができません。だからこそ、ケイコが話すような時には周りの人たちが手話を用いそれが字幕として表示されるという形で物語は進んでいきます。

ボクシングならどの映画を思い浮かべますか・・・・・。『ロッキー』と答えてくれた方ありがとうございます。『ロッキー』なら物語以上にサウンドトラックとしてロッキーがトレーニングに励み鍛錬を重ね、試合に臨む。といった音楽を連想する人が多いのではないでしょうか?

この映画ではこのように、状況をより加速させたり盛り上げたりするようなサウンドトラックは余り用いられてはおりません。僕が覚えている限りでも最後のちょっとした場面くらいでした。これが何を意味するのか?ケイコの聴覚障害に寄り添った形になっているのではないかと僕は考えます。街を歩く雑踏の音、河川敷を走っていると聞こえる川の流れや子供の声、ボクシングジムで鳴り響くグローブのパンチ音。僕たちの過ごす日常で出てくる音がより明らかにそしてケイコが感じることのできない音がこの日常に広がっている。その儚いものを感じて欲しいのではないでしょうか?

僕も普段の生活ではイヤフォンを付けて音楽やラジオを聴きながら外出したりします。それも音が聞こえる世界でできる日常であって、もっと日常に溢れる音にも注目してみても良いかもしれません。ただ、そんな風に感じました。

それでは!また明日!!

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