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まだ立ち向かうのかよ

昨日は不安が強く、車の運転に際して強迫観念が出るのが嫌で、結局クリニックに行けず、くやしくてスクーターでガソリンスタンドに行って、コンビニにも行った。

コンビニでは会計後、どうしても店内を一周してしまう。小さな子どもがいたんじゃないか?ぶつかっていないか?とありもしないことを考えて、そんなこと絶対にないってわかってるのに、そのもやもやとした不安に耐えるのが嫌でさ、店内を回ってから店を出るのが定番になりつつある。これが本当にイヤだ。

でも、なんとか買い物を終了し、無理やり店を出発。して帰り道、戻りが始まってしまう。
曲がった交差点や通り過ぎた横断歩道が気になりとうとう停車する。

当然何も起きてないんだけどね。

そこから、つまり道端に寄せ停車した状態から、出発するときに、前を見て、後ろを確認して前を見つつ発進!するときにどうしても後ろが気になってしまう。
昔は振り返ったりしていたけれど、それのほうが危ないと言われて振り返るのをやめた。
以後ミラーでちらっと確認していたんだけど、バイクのミラーは車に比べて見にくいのでなかなか思ったようにスッキリ見えず、また止まる。するともうこれは強迫行為だから強迫行為はやればやるほどひどくなる、という法則に則るかのように繰り返されて、なかなか発進できない状態になり、ようやく発進しても、発進した場所が気になり、止まるのをあきらめて、ぐるっと回ってくることになる。これが時間を奪っていく。
バイクはすぐ脇に止まれてしまうので、確認行為に及びやすい。止まってやり直しがしやすくて良くない。
まったく、バイクで発進するのにこんなに面倒なんて困ったもんだよ。

結局30分程度あっちこっち回ってしまい後に家に着いた。それでも出かけるオレってどんだけ根性あるんだろうか。

家に着いてようやく強迫観念から解放される、と同時に誰もいない家に入りとてつもない寂しさに襲われて苦しくなる。

妻と子どもが思い出されて、泣く。これを一日に何度も何度も繰り返す。
これがとにかく、これでもか、というくらい苦しいのです。

夜、スクワットをして、外に出て誰もいない住宅地の細い路地を数百メートル走ってUターンし振り返らず帰る。
後ろが気になるけど決して振り返らない。
これを数回繰り返し、小さな曝露反応妨害方は成功させてから、また風呂に入らず眠った。

翌朝、5時には空が明るくなっていた。
日が長くなることで季節の移ろいを感じ、また心が折れる。

ああ、今日は心療内科の日だな。と思いつつ
じつは昨日行けなかったクリニックも再予約してあり、どちらに行くか迷う。

というか、そもそも行けるのかよ、とギリギリまで迷って、なんと車でクリニックに向かい出発した。どれだけの根性だよまったく。
走り出して「思ったよりは行けるか?」と思いつつ近所の交差点を過ぎてすぐ停車。

近所の交差点は確認ポイントが多くて大変だ。歩いて戻って停車した状態から再出発。うまくいった、というか強引に進めたといったほうが正解か。
いずれにせよ全くの安全運転で問題ないんだけどね。
進んでいくとどうも子どもの多さが目に付く。「あぁもしかして春休みか」と最悪な気分になり、子どもを見かけたポイントをぐるっと一周戻って確認し、気を取りす。
そこからガソリンスタンドへ行き、一度も戻らずクリニック近くの有料駐車場に車を入れた。

診察では先生とじっくり話したけど「苦しさは医療的にはどうにもできない」ということで「やっぱりか・・・」と落ち込んだ。
まったく正直な先生だよ。

診察室の脇の椅子が目に入った。かつて妻が座って、一緒に診察を受けていたこと思い出していきなり泣いた。


「どう生きていったらいいか、わかりません」
これにも明確な答えは無い、と言われた。

生き方の問題は残念ながら医療でどうこうできるものではないから、と言われた。

抗不安薬を継続することだけで、進展は無かったけど話は聞いてもらえた。

ほかの患者さんが待っているのに、かなり長い時間をさいて話し合ったので、先生なりに応援してくれているのだと思う。

「筆舌にしがたいほどの苦しさにいると思います。」
「よく頑張っていますね。」と言われた。
でも、結局は自分で越えていくしかない、ということだ。

「じゃぁ、生きてるだけですごいですよね」
「そうです!」
「じゃあ、車で来るなんてすご過ぎですよね」
「そのとおりです!!」

そんな会話もあったけど、苦しみが楽になったわけでもなく「やっぱりそうか」という思いを感じつつ診察が終わった。

今日はカウンセリングが無いので、これで終了。

これでスッキリ帰れる、ならいいのだけど後半戦がある。有料駐車場に向かい、問題の帰りが始まった。前回は散々な結果だったから気分はダダ下がりつつ気を入れ直して、と思うほど車を降りて停めていたところを降りて確認してしまう。

駐車場を出て「今日は帰りたい」との思いが強まる、気になりかけたポイントを「ここで戻ったらまた帰れなくなるぞ」と無理やりねじ伏せ、終盤まで一度も戻らす走り続けた。

そこでふと安心し、残念ながら戻りが発生。「またかよ」と思いつつ、ぐるっと回ってきて、を3回ほど繰り返し、その後は気を取り直して家に着いた。

安心家に着くと、安心する間もなく寂しさが出てきそうになり、アマゾンから届いていた物を家に入れたりしつつ落ち込む前にリーゼを飲んだ。

まったく、これだけの不安の中で、バイクや歩きでも戻るくせに、よくもまぁ車に乗れるよな。

まだまだあきらめるわけにはいかないな。













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