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【読書日記】2021年8月21日

毎月のサブスク代が気になるので、dマガジンを解約した。その途端に内容が気になる雑誌を見つけてしまい、月末まで解約を待てば良かったと反省。気になった雑誌は『天然生活』。

今回は本の特集があって、こういうのにとても弱い私は中身が気になって仕方がない。本屋さんに足を運んで、中身を確認したら良いのだから落ち込むことは無いんだけど。

私はKindle Unlimitedにも入会しているので、そちらでも雑誌を読むことは可能。しかし『天然生活』は最新号を読むことが出来なかった。こういったタイムラグがあることを確認しなかった自分の詰めの甘さが気になるのだが、過ぎてしまったことは仕方がないので、Kindle Unlimitedで読める本をちまちまと探す。

雑誌でも何でもないけど、岡崎武志さんの『読書の腕前』が気になってダウンロードする。

本の中で、谷川俊太郎さんの『「ん」まであるく』からの引用があった。

「文学、芸術に関する限り、私たちは楽しさよりも先ず、何かしら〈ためになること〉を追うようだ。楽しむための文学を、たとえば中間小説、大衆小説などと呼んで区別するところにも、自らの手で楽しむことを卑小化する傾向が見られはしまいか。感覚の楽しみが精神の豊かさにつながっていないから、楽しさを究極の評価とし得ないのだ」

耳に痛い言葉だった。私も「何かしら〈ためになること〉を追う」人だし、それが正しいとすら思っていた。けれどもだからこそというべきか、「楽しい」と思うことがまさに減っていて、楽しめない自分に落ち込んでもいた。

「楽しい」を優先したら良いのだけど、どうしても「楽しい」は後回しにされがち。楽しいことは後にして、まずは勉強しなさいという感覚が抜けていないのかもな、と過去を思い返す。大人になっても、仕事が優先されるべきで勉強だって怠ってはいけない、そんな縛られた空間に生きていたのではないか。そんなことを思った。

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