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異邦の騎士(著:島田荘司)【読書紹介は自分のことを覚えていなかった。そうだ、もしかしたら俺は主人公なんじゃないか?】

名探偵、御手洗潔シリーズの一冊。
冒頭、記憶喪失の男が出てきて、その男が主人公です。
しかも頭を強打したようで、容貌失認の状態のようです。
他人の顔も、鏡で見た自分の顔も認識できません。
この状態で、
「自分はいったい誰なのか?」
「なぜこんなことになっているのか?」
を探していく物語。

あれ? だけど、この人って・・・・・?

****???****

御手洗潔シリーズで、実は最初に書かれた一冊なのだとか。
しかし島田先生いわく「インパクトに欠けるので少しお蔵入りさせてた」
その後「占星術殺人事件」を出して、
その後の御手洗シリーズも出して、
ようやくお蔵入りさせてた本書も出したという経緯。

このレベルでお蔵入りなの?
厳しい。
大作家の自分基準は限りなく厳しいな。

まあ、御手洗シリーズを知らないと、後半の面白さは半減するだろうし、
確かに前半のノリがスゴイだけに、後半で失速するというのはありえるのか。
相当に加筆修正してあると思うけど。

記憶喪失ネタだから、周囲の世界に違和感があっても気づけないというのが、良い味になっている。
そう、謎の答えはもうすぐそこにあるんだ。
主人公と読者が、気がつけないだけで。

*****
ミステリで、主人公自身に謎があってそれを調べていく。
この手法、コペルニクス的発想の転換だけど、
意外とあんまり見かける機会が少ないと思う。
もうちょっとあってもいいのにな、とは感じました。

短いですが、この辺で。
いやあ、なんか短くなっちゃった。
さてはあんまり覚えてないな。
いや、ネタバレしないためっす。

↑ こちらの解説によると、
必ず「占星術」「斜め屋敷」「異邦の騎士」の順で読むこと。
と書いてあったので私はその通りに読んだのですが。
うーん。よくわからない。ルートをたどることでなんかあったっけ?
(やっぱりだいぶ忘れてる)

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