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夕陽のガンマン 続・夕陽のガンマン(1965年:)【色は何色だ。グレーか?「大丈夫だ。俺たちと同じ映画紹介だよ。おーい、読書紹介なんてクソだ。神は映画を愛してる!」神様はアホも嫌いだよ(図書館警察登場)】

旧作名作。
クリントイーストウッドの初期のころの作品。
監督はイタリア人、セルジオ・レオーニ。
つまりマカロニウエスタンです。
マカロニウエスタンというのは、イタリアで作った西部劇っぽいけどチープなやつ。という意味合いですが、本シリーズは大枚をかけて制作されております。

まずは「夕陽のガンマン」から。
これは邦題でつけたタイトルで、
原題は、For a Few Dollars More.

要するにはした金で命を奪う賞金稼ぎたちの物語。

クリント・イーストウッド。
リー・ヴァン・デ・クリーフ。
二大俳優、夢の共演・・らしいです。

とある強盗のボスが脱獄。
非道の限りを尽くして、保安官も手に付けられない。
そんな中、ふたりの賞金稼ぎが、
お互いをライバル視しながらも、一時休戦して、
アウトローたちを一人残らずハントしていく。
というお話ですが。

おそらく西部劇の数あるテンプレの幾つかを作った映画です。

セルジオ・レオーニというのが、
一時代を築いた有名な監督さんで、
今だったらタランティーノマフィアの一員になっていた感じの人。
要するに、余計なことを考えずに、
頭を空っぽにして観る暴力エンタメ映画の名手です。

クリントイーストウッドはこの辺でスタイルが確立しましたね。

***

それでは「続・夕陽のガンマン」の方も紹介しましょう。
これまた邦題だけのタイトルで、
原題は The Good, the Bad and the Ugly.
要するに「善玉、悪漢、そして愛すべき卑劣漢」
くらいの感じ。

クリント・イーストウッド。
リー・ヴァン・デ・クリーフ。
この2人は前作からの続投ですが、

お話自体は別の物語であり、
前作との関連性はゼロです。

今作からはイーライ・ウォラックが参加。
ちなみに、
クリントが善玉。
デ・クリーフが悪漢。
イーライが卑劣漢となっております。

大金を強奪した男が、金を隠して、
南北戦争に南軍として出征してしまいます。
その男は死んでしまうんですが、

3人の男が、残された大金を求めて、
バトルロワイヤルを繰り返しつつ、

同時進行で南北戦争の戦場を斜めに描写していくという、
南北戦争版「地獄の黙示録」みたいな話になっています。

クリントとイーライは、
南軍兵士に化けたせいで、捕虜収容所で悲惨な目に遭いますし、

北軍の大尉が戦略的にあまり意味のない橋を奪うため、
全軍で突撃して戦死するというシーンも出てきます。

正直、ここで地獄の黙示録・・じゃなかった、
南北戦争モノを観れるとは思わなかった。

南北戦争モノって、日本だと観れるのが極端に少ない。
売れないという判断かららしいです。

何か別要素があれば、一緒にくっついてくる場合があるけど、
今作はクリントイーストウッド西部劇要素にひっついて来た場合ですね。

そんなこんなで、結局は3人のバトルロワイヤルで締める。

しかも、皮肉も効いてる。
「お前みたいな善玉がいるか!」
という心の叫びには大爆笑しました。

これがセルジオ・レオーニ映画だ!
これ以降の映画に少なからず影響を与えているような作品です。
地獄の黙示録も、この辺から天啓を得て作られたのかもしれない。

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