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ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ(2016年)【いいですか?これはただの映画紹介じゃない。ここには無限の可能性があります!】

ハンバーガー帝国マクドナルド創業の秘密。
もちろん最初のお店はマクドナルド兄弟が作ったお店ですが。

そこに売れないセールスマンのおじさんが飛び込んできました。
「フランチャイズをやりましょう!やらないのはもったいない!」

渋る兄弟を口説き落として何とか契約に持ち込みますが。

そして全米に数千店舗のフランチャイズ店を出した。
売れないセールスマンのおじさんは、
いちやく大企業の社長へ。
齢65にしてついにアメリカンドリームを極める。

がしかし、兄弟との摩擦は限界点を突破。
ついには本家マクドナルドを潰して、
自らが、真マクドナルドの絶対支配者となるのだった。

その怪物の名は、
レイ・クロック。

肩書きはファウンダー(創業者)だ。

*****

本作ではビジネスドリームの光と闇を同時に描くという、

映画で観るビジネス自己啓発本でもありながら、
さらに芸術的なまでの成功者人生の甘さと苦さを描いたという、
あんまり観たこと無いカテゴリの映画です。

最初の売れないセールスマンをしていた頃のレイクロック。
マクドナルド兄弟の創業の苦労話。
最初に店を訪れたときの衝撃。
レイクロックが何度も口説きに来ている場面。
不仲な妻との関係性の変化。
そしてあれやこれやの障害をあの手この手で乗り越えていく場面。
そしてマクドナルド兄弟との致命的な対決。
アメリカンドリームの暗黒面と孤独なラスト。

などなど。様々な要素がてんこ盛りなので、
社会人経験があると飽きません。

社会のニーズがどこにあるか。
どうやって課題をクリアしていくか。
逆転の発想。
人材発掘。
資金繰りの苦しさを一瞬で逆転させる方法。

というビジネス視点でも観れますし、
成功するためにかけがえのないものを犠牲にして悔いない愚かな人間を描く、というアート視点からも観れる。

思っているよりもずっと内容が深くて印象的な映画でした。
そもそも大企業を作り上げる過程を描く映画って、あんまりないしね。

私は教養と思って観ました。

自分でビジネスを思いつくことはないでしょうけど、
どこかで参考になるかも。

そしてレイクロックが成功するにつれ、
大事なものを踏みにじっていってしまうという、
経営者あるあるの話もドラマチックです。
たぶんそこのところがこの映画の胆なんでしょうけど。

私はあんまり怪物経営者を強く責めたくない印象を抱きました。

夢を実現するって、狂気を持てないと成し遂げられない。
どれだけ狂えるかで勝負が決まる。
普通の狂い方では足りない。

もっと、もっとだ。
人間を辞めないとたどり着けない高み。
目指せ、遥かな高みへと。
誰も見たことのない景色を見るために。

ただもう少し歩み寄れなかったのかな・・・
という月並みな感想は、この映画の製作者たちのおそらく期待通りだったのでした。

たまには、マクドナルド食べてもいいかな?


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