見出し画像

私のおすすめドリッパー

これまで、ドリップポット

とコーヒーミル

について書いてきました。
コーヒーのドリップに関係して必要なものと言えば、あともうひとつ。
そう、「ドリッパー」です。

「淹れる」という動作の中で、コーヒーの味を決める重要なアイテム。
これに触れなくてどうする!という気もしますので、これは年内までに紹介しておかねば!と思いました。
というわけで今回は、私のおすすめドリッパーを紹介させていただきたいと思います。

①ドリッパーで何を重視するか

私がドリッパーで重視することは、ただひとつ。
それは

お湯の「抜け」

です。

つまり、ドリップポットから落としたお湯が、豆を通り抜けサーバーに落ちるまでの流れがいかにスムーズか、ということですね。

長い間お湯を滞留させることは、うまくコントロールできればしっかり油分を抽出してボディのあるコーヒーを淹れることができますが、逆に「雑味」が出てしまうリスクも高まります。
ただ、ペーパードリップ自体が油分を感じにくい(まったりした油分のコクを感じたいならパーコレーターなどの方がおすすめ)という特性があります。
また、「誰でも」と考えた場合、滞留するお湯のコントロールはやや難易度が高めなので、今回はクリアさを優先しています。

豆本来の甘味・酸味・苦味などを際立たせるためには、お湯をドリッパー内に滞留させない方が良い結果につながるのです。

私が微粉除去を強くお勧めするのも、このことに関係しています。
微粉はお湯に押し流されてペーパーフィルターを詰まらせてしまいます。
そのため、お湯の流れが滞り、それが雑味の元になると考えられます。

各メーカーのドリッパーは、その形状(一つ穴・三つ穴・円錐)などと共に、「リブ」

と呼ばれる内側の突起部分の形状にそれぞれ工夫がされています。
リブは、フィルターとドリッパーの間に隙間を作り、その隙間を抽出されたコーヒーが流れ落ちていくことになります。
この形状も、お湯の「抜け」に大きく関係しています。


②で、お勧めのドリッパーは?

はい、すみません(笑)
まずは結論から。
色々なドリッパーを使い比べてみましたが、お湯の「抜け」でいうとやはり「円錐ドリッパー」が一枚上手です。
その中でも特にKONO(コーヒーサイフォン株式会社)の「名門」シリーズ

は、抽出速度とお湯の抜け方のバランスが私に一番合うものでした。

以前も書きましたが、「淹れる量に合わせたドリッパー」を使いましょう!
ドリッパーについては「大は小を兼ねません」
大きいドリッパーで少しだけ淹れても、きちんと抽出できません。
私は大小両方とも持っています。

なお、サーバーつきもあります。
取っ手が木製のものもあり、値段は張りますがおしゃれです!
私は、このバージョンの発売前に買っていたので、羨ましすぎてウッドハンドルを作ってもらい、付け替えてしまいました(笑)

こちらは先述の円錐型のドリッパーになります。
各種ドリッパーの中でも、特にお湯の落ちるスピードが速い特徴があります。

実は数年前までリブはもう少し上(ドリッパーの半分くらい)まであったのですが、仕様変更でリブがかなり下の方までになりました。
以前の形状の方が抜けは良かったのですが、リブが短くなった分、抽出の濃さのコントロールはしやすくなった(意図的に滞留させ、濃く出しやすくなった)と思います。

上の方は隙間がない(ここではお湯が漏れ落ちないようにしている)、下の方ではしっかり隙間があり、抽出されたコーヒーエキスを一気に下に落とす形状ですね。

でも、個人的には以前の形状の方が好きです。コーヒーサイフォンさん。再販を…(笑)

「プラスチックは嫌!」という方には

こちら。

いくつか使った中では、最も「名門」に近いドリップができました。

というわけで、これで「ドリップポット」「ミル」「ドリッパー」が一通り揃いましたね!
ただ、全部買うと5万円近い(チャフノンまで含めたらもっと)ので、どこまで揃えるかはご予算に応じて…ということで。


③おまけ

おまけとして、ドリップの際の注意点を少しだけ。
まず、「お湯を一気に注がないこと」です。
先述の通り、ドリッパーの中にお湯が滞留することはあまりよくありません。

当初の粉があった面から1cm以上水面が上がったら、お湯を速く注ぎすぎです。
水面は上げないことを意識してドリップしましょう。
ただ、ドリップに時間をかけすぎることも雑味を増やします。
私は、ドリップ時間は粉の量に関わらず1分以内と決めています。
ここは少々調整が難しいところですね。
ドリップ後も、粉の中心に穴があかず、粉面がフラットであることが理想です。

また、量を欲張らないことも心がけましょう。
後になればなるほどエキスは薄くなっていきます。さらに、アクなどの雑味が混入する原因にもなります。
ドリッパーのお湯が落ちきる前、かなり早めの段階で思い切って外してしまいましょう。
残りのお湯は「無駄」なのではなく、「美味しく飲むための尊い犠牲」です(笑)

このように、「焦らない」「欲張らない」を守れば、一層美味しく淹れることができます。


というわけで、今回はお勧めのドリッパーについて触れてみました。
皆さんのおうちカフェが一層充実しますように!

ここまでお読みいただき、ありがとうございました!

トップ画像は平野太一様からお借りました!
素敵な画像をありがとうございます<m(__)m>

この記事が参加している募集

買ってよかったもの

サポートは、資料収集や取材など、より良い記事を書くために大切に使わせていただきます。 また、スキやフォロー、コメントという形の応援もとても嬉しく、励みになります。ありがとうございます。