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8月に出会った本たち

今年は猛暑で始まり豪雨に見舞われ、天気予報をこれだけ確認する夏休みは無かったくらいでした。
家族はなぜか、出掛ける時に私に今日の天気を聞いて来ます。いつの間にか、テレビの天気予報確認係になっていて、外れた日は帰宅後に「降っちゃった」だの「傘要らなかった」だのと言います。スマホの検索やテレビ局によって違ったりしませんか?本当に困ります。

雲の流れ、風の状態、気温の変化を自分の肌感覚で覚えて行かないと。
さすがに、夏休みはもう自分でチェックしてくれと言い渡したので、慎重派(息子たち)は常に折り畳み傘を常備するようになりました。

そんな不安定で降り幅大きな天候に、「地球の限界かな」と感じます。そう思う私も、毎日が千代の富士の引退会見の名台詞「体力の限界。気力もなくなり…」でした。ティーンエイジャーは扱いづらく、なぜか5時台に一回私を起こして暫く遊んでから寝る愛犬に睡眠時間を削られ、夕方には子ども達と会話が噛み合わないくらいの眠気が遅い、肝心な夕食作りの頭が働かない日もあり。

スカスカな頭と干上がったメンタルに栄養補給しなきゃ、とばかり夏休みは自分のために本を数冊買いました。

大好きな宮本浩次さん

別冊カドカワ&ロッキング・オン・ジャパン8月号

「別冊カドカワ 総力特集 宮本浩次」

完全に私にとって経典本的な存在。6月に行ったライブの全曲解説を始め、各界の宮本さんファンの熱いメッセージ、メディア関係者が語る彼の姿は貴重過ぎてたまらない内容です。第一に、表紙の色気漂う顔写真に魂を持って行かれます。見つめられるだけで眠気が飛ぶ覚醒効果と疲れが吹き飛ぶ癒し効果あり。

「ロッキング・オン・ジャパン8月号」

わずか24ページの特集に、ライブが鮮やかに甦る迫力溢れる写真の数々とツアーのすべてを語る内容は、贅沢としか言いようがないです。写真を1人で見る時間は瞬時に記憶の中の代々木第一体育館に戻ります。現実逃避には最高の本です。大抵「ママー」と誰かに呼ばれて現実に引き戻されますが。

憧れの純喫茶

「おうちでできるあのメニュー 純喫茶レシピ」&
「東京カフェ時間」

「おうちでできるあのメニュー純喫茶レシピ」

純喫茶関連本では有名な難波里奈さん監修のレシピ本。こちら、ただのレシピ本ではございません。純喫茶の楽しみ方から始まり、お食事、ドリンク、スイーツレシピが30近く掲載され、更に有名店の名物メニューも10種類紹介されているのです。プロの味付けは大変勉強になり、夏休みの献立も助かりました。

「散歩の達人 カフェ時間 首都圏128軒」

さすが散歩の達人は写真の載せ方が上手い!綺麗で美味しそうで、居心地良さそうな空間が散りばめられています。思わずこの本片手に散歩に出掛けたくなります。いつか子育てが落ち着いたら、パパさんと昭和レトロな純喫茶巡りをしたいと思っています。
冒頭の写真はパパさんが集めたミニチュア食品サンプルです。今はなかなかお出かけできませんが、気分だけでも昭和レトロへ誘われます。

芸能人の著書

「表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬」と「ナナメの夕暮れ」若林正恭

オードリーの若林さんが本を出していることは知っていたものの、今まで買う機会はなく、お盆の片道6時間以上の帰省用に、売れているし何となく買ってみました。
結果、侮るなかれ。文章が上手い。巧みな言葉は普段のトークより饒舌で、読み手を引き込むのです。もちろんトークもさすが芸人さんですが、文章は推敲されている分+αの魅力ありでした。
前者の紀行文では行動力に感心しながら一緒に旅した気分になり、貴重な体験が巧みな描写で綴られ、臨場感があり面白かったです。
後者の随想文では悩み過ぎ、考え過ぎて頭の中でぐるぐるし続け、ぐったり疲れる感覚をお持ちと伝わり、共感しながら読んでいました。両者、楽しい読後感です。

最後に、読書大好き高校生長女の新幹線のお供をご紹介します。

「ウチらメンタル衛生きちんと守っていかないと普通に土還りそう」kemio

以前、テレビで見かけて魅力的な逸材と思っていたケミオちゃん。ある日「ウチら棺桶まで永遠のランウェイ」を本屋で見つけて買って帰ったところ、
「ママ、ケミオ知ってるの?」と喜んでくれた娘。それ以来、親子で大好きなケミオちゃん。
今回は娘が見つけました。

そんな先のこと想像したら死ぬ

ウチらの時間には価値がある

ググった結果で満足するよりも裸眼でバビューンと見たいものがある

パワフルワードに拍手喝采。本音で語る人に惹かれます。あまり載せるとネタバレになるので割愛させていただきます。

もうすぐ新学期。秋に向けてまた素敵な本との出会いがありますように。


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