見出し画像

「ブリジット・ジョーンズの日記」と「高慢と偏見」

クリスマスの夜は、

久しぶりに、「ブリジット・ジョーンズの日記」をNetflixで観ました。

今、改めてみると、ジェーン・オースティンの「高慢と偏見」にインスパイアされた作品だとよく分かる。

特に、ブリジットの実家でブリジットとマークがはじめて出会うクリスマスパーティーの場面!

↑ 映画「ブリジット・ジョーンズの日記」オフィシャルトレーラー

テレビドラマ BBC「高慢と偏見」

「高慢と偏見 Pride and Prejudice」は、テレビドラマ化、映画化されて世界中で愛されている。特に、1995年にBBCが放映した6話ドラマシリーズは、英国中を熱狂させた人気作品である。この作品でヒロインの相手役フィッツウィリアム・ダーシーを演じたのが、コリン・ファースだ。このテレビドラマからインスパイアされて作られたのが、「ブリジット・ジョーンズの日記」といってもいいだろう。

ブリジットの相手役、その名はマーク・ダーシー。さらにBBCテレビドラマの「高慢と偏見」でダーシー氏を演じたコリン・ファースが、マーク・ダーシーって…。

どこまで面白いの!


社会で重圧をかけられる女性像を描き出す2作品

「高慢と偏見」では、ジェーン・オースティンが生きた時代の

アッパーミドルクラスの女性(聡明で性格が良い)

ベネット姉妹の生き様と葛藤を描いているが、「ブリジット・ジョーンズの日記」では、30代シングルでバリバリ働く自立した女性の置かれる世間の厳しい、風当たりの強い状況が、リアルに描かれている。親戚の集まる会合。友人カップルが集まるディナーパーティー。「ああ、こういう会話あっただろうな…」的な場面がいろいろ出てくる。

ブリジットが、愛嬌があり可愛いくてぽっちゃりしているのが、イギリスにいそうな女性像でさらに真実味が増す。レネー・ゼルウィガーは、この役のために9キロ体重を増やしたそう。


ダーシー氏の再登場

「高慢と偏見」のダーシー氏は、ダービーシャーに広大な敷地と屋敷を持つ大金持ち。心優しいが、人見知り?なのか知らない人には態度が冷たい。ヒロインのエリザベスにもかなり冷たい。

一方の、「ブリジット・ジョーンズの日記」のダーシーさんも、高給取り(高等弁護士)でかっこいい。バツイチの独身。初めて会ったパーティーで、ブリジットの外見(というか服装)をけなし、彼の母が用意したトナカイ柄のクリスマスジャンパーを着た男性。ブリジットにとってマーク・ダーシーの初印象は最悪で、さらに過去の嫌な噂を吹き込まれ、大嫌いだった。しかし、実は自分を好いていて優しくいい人だったことがわかる。

というストーリーラインが「高慢と偏見」と一緒。ダーシー役が、コリン・ファースというのも一緒。ヒロインの母がちょっと変なのも一緒。

というわけで、ジェーン・オースティンファンにとっては2度楽しめる「ブリジット・ジョーンズの日記」だが、「高慢と偏見」知らなくても十分面白い。ブリジットは私のこと・・・?と、重ね合わせた女性は多いはず。自分のことでなくても、そういう社会だよなぁ・・・。と、思った人も多いはず。さらに、ブリジット自体が愛されキャラで面白い。
マーク・ダーシーは、クールなのにお母さんから言われると断れないのか、トナカイ柄のクリスマスジャンパーや、雪だるま柄のネクタイをパーティーに着てくるところがなかなか良い。
さらにちょい悪役のヒロインの恋人役ヒューグラントがかっこいい。

久しぶりに観て、楽しかったです。

最後までお読みいただきありがとうございます。
楽しんでいただけたら、♡マークをクリックしていただけると嬉しいです。

この記事が参加している募集

おすすめ名作映画

映画感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?