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23 首都カラカスのいま【ベネズエラ編1】 「しあわせの花束とゲバラを探して——南米大陸縦断の旅」|北澤豊雄

 キューバ革命の指導者チェ・ゲバラが、23歳のときに旅立った南米大陸縦断の旅。のちに『モーターサイクル・ダイアリーズ』という書籍で広く知られるようになったその旅は、多くの若者たちに影響を与えた。日本でも「いつかはゲバラと同じ旅路を辿ってみたい」と夢見ていたひとりの男がいた。北澤豊雄、職業ノンフィクションライター。機は熟し、いままさにその男の思いが実現しようとしている。そして北澤は、この旅にもうひとつの夢の実現を加えた。最良の伴侶を見つけることである。ゲバラの青春の軌跡をたどりながら、プロポーズの花束を贈る女性に巡り合う、果たしてこの奇妙な組み合わせの夢は叶うのか。北澤の南米大陸縦断の旅がはじまった。


ホットドック店員の月給35,000円
エリート社員の月給5,000円?

 3年ぶりのベネズエラの首都カラカスには明らかな変化があった。

 通貨はボリバル・ソベラノのはずなのに、市中にはUSドルが溢れていた。2022年9月8日に空路で入国した僕は、知人のベネズエラ人のフォルクスワーゲンで中心街のサバナグランデ地区へ向かった。日本でいえばさしずめ新宿のような場所だろうか、途中で立ち寄った24時間営業のスーパーの価格表示はすべてドルだった。


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2023年3月15日(水)発売!花嫁とゲバラを探して 〜南米婚活紀行


北澤豊雄
1978年長野市生まれ。コロンビア留学などを経てノンフィクションライター。著書に、コロンビア・パナマ国境の無法地帯を旅した『ダリエン地峡決死行』、国家破綻寸前のベネズエラを取材した『混迷の国ベネズエラ潜入記』(いずれも産業編集センター)。

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