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ハマナスをあなたに

海沿いに自生するハマナスは、この国では夏になるとよく見かける花だ。

バラに似た、目が覚めるような紅紫色こうししょく(マゼンダ色)の花は、晴れ渡った夏空と青い海にとても映える。
鮮やかに咲くハマナスを見ると思わず摘んでみたくなるが、その茎には沢山の棘があり、うっかり触れると指を刺す。

秋になるとハマナスは赤い実をつけ、ローズヒップと呼ばれるその実は、ジャムや甘酸っぱいハーブティーとして飲まれている。

寒冷地に咲くハマナスの日本での南限は、春馬くんの故郷・茨城だということを知った。




「悲しくそして美しく」

明るい花の色とは対照的な花言葉の由来は

その花の命がとても短く一日花だからだという


「美しい」と心が動かされる時

そこには「悲しい」という感情も含まれる

そんな事を聞いたことがあるけれど

今はそれがよくわかる気がする


古語の「愛し」は「かなし」と読み

溢れる気持ちを抑えることができない

心揺さぶられ切なく愛しい

というような意味もあるそうだ


群生しているハマナスを眺めながら

大きく花開き、やがて実を結んだであろう

あなたの未来を今も思い描いてしまう


北国の短い夏の終わり

晩夏の海辺に

ハマナスの花びらが海風に吹かれ

ゆく夏を惜しむように散っている





ハマナスの花言葉

照り映える容色

香り豊か

あなたの魅力にひかれます

悲しくそして美しく






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