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高校2年生。バイトに居場所とやりがいを見出す

引き続き高校時代の話。

成績は最悪で、本音で話せる友人もいなくて、でも1人ぽっちは寂しいしかっこ悪くて、誰かにくっついて過ごしていた。

でも本当は1人になりたくて、学校が終わるとすぐさま家に帰宅していた。

誰の目にも触れたくなかった。人目と人にどう思われるか気にし続けるのに疲れ切ってぐったりだった。

誰もいないところへ行きたかった。

学校も行きたくなかった。

毎朝学校に行きたくないと思っていた。

ただし、自由な校風の学校だったので、縛りがキツくなかった。

だから、留年もせず、そんな状態でイヤイヤながらも通っていられて、卒業までできたのだと思う。

自由で束縛が少ない代わりに、やりたいことや好きなこと、生き甲斐や楽しいことを自分で見つけられないと、逆に地獄だったとも言える。

そんな自由な学校のなかで、やりたいことも好きなことも生き甲斐も楽しいこともわからず見つけられず、友人も少なく心も閉ざしていて、学生時代を謳歌していたとは言い難い毎日だった。

そんな生活に少し変化ができたのは、高校2年生の時に始めた、ファミリーレストランでのアルバイトだった。

バイトを始めたきっかけは、同じ部活の友人が、先にそのファミレスでバイトをしていて、誘われたからだったと記憶している。

バイト先ではキッチンの要員として働いた。

それが自分に向いていたと思う。

料理や盛り付け、洗い物や仕込みなど、接客と違い対人職じゃなかったし、料理も盛り付けもやってみたら楽しかったし、洗い物すら、嫌ではなかった。

そして、バイト先では、頑張れば、仕事ができれば、真面目にやっていれば、仕事を覚えれば認めてもらえた。

これも大きかった。

それまで、なんにも取り柄がなく、なんにも打ち込むものもやりたいこともなく、人から認められる経験も勉強以外ではなく、高校生になったら、勉強も諦めて、人から認められることなどまるでなくなっていた自分には、自分を認めてくれたり褒めてくれる場所は大きかった。

そこで、頑張って仕事を覚え、料理を覚えて、段取りや手順を自分なりに考えたり経験を積んで身につけたりして、自分の成長も感じられたり、職場で段々と一目置いてもらえるようになるのが嬉しかった。

そして、認められるとさらに頑張ろう、もっと頑張ろうと思った。

そんなサイクル、ループで、バイトを頑張っていた。

いまだにそうだけれど、他者の承認なしでは、自分の価値を見出せない、自分を認めたり受け入れられないところがあるみたいだ。

つづく


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