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【UIターンのヒント6】出身地ではない企業へIターン就職する際の心得

「UIターンのヒント」と題して連載中の当コラム。
ですが、自分の生まれ育った地域へと戻る「Uターン」と、そうではない別の場所へ移る「Iターン」とでは、精神的な影響や不安感もかなり異なるのではないかと思います。
一方、最近では各自治体も積極的に移住者を募っていて、オンラインセミナーや移住体験ツアーなどをきっかけにIターンを決意する人も増えているようです。
「出身地でもない、最初の勤務地でもない別の地域に自分の居場所があるかもしれない・・・」そんな思いを抱いている方はぜひ、今回の内容を参考にしてみてください。


Iターン検討者にとっての判断材料も増えてきた

著作者:Freepik


まず大前提として、行ったこともない、見たこともないような場所へのIターンはあまりおすすめできません。
水や空気に合う合わないがあるように、体験したことのない土地への移住はその住環境に馴染めるかどうかに最初のハードルがあり、仕事や職場環境に馴染めるかどうかにもハードルがあります。つまり様々なハードルが存在するということです。

まずは旅行や体験からおすすめします。
そこで、あそこの水が合う、空気が好き、地産の食べ物がうまいなどと、自らの五感の声をきいてほしいですね。そのうえで感銘を受けたこと、やりたいことがそこにあるならトライして良いと思います。

リアルな声は参考になりますし、移住体験ツアーなども利用できるなら是非利用してみてください。百聞は一見にしかずです。
気をつけたい点は、他者の評価に引っ張られず、自分でしっかり考え、自分の責任で決めるということです。人が美味しくないと言っても自分は美味しいと感じるもの、サービスが最低だと評価されていても自分の時はそう感じないものは沢山あります。
結局、自分の人生を生きているわけですから、「自分にとってどうか?」「家族にとってどうか?」で判断することが大事です。体験談も、その方の感じ方や捉え方、経歴やめぐり合わせ、その方の努力によるものが大きいですから、イメージを形成する参考情報としてある程度割り切って受け止めるようにしてみてください。


特定の誰かに頼り過ぎない

著作者:pch.vector 出典:Freepik

ちなみに、人間関係は都会であっても地方であっても、どんな所でもくっついて離れません。
良い人もいれば苦手な人もいるのはどこも同じです。
「●●さんという面倒見の良い先輩がいるから」と言っても、その方がいつもいてくれるわけではありません。そういう不安定な要素を、行動選択の基準に入れないようにしましょう。

自分を大切にし、他者に敬意を払う。
自分でも努力し、他者の力も借りる。
自分があっての他者ですし、他者があっての自分です。
なかなか難しいですが、そのバランスに偏りが生じないように都度、軌道修正ができればと思います。

Iターン転職においては決断を急がず、事前に様々な情報を集めたり現地に足を運んだりすることが、ミスマッチを防ぐ鍵といえそうです。そして、一番大事なことは、自分が未来の自分を決めるということですね。

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◾️筆者プロフィール


はちさん早稲田大学卒業後、紆余曲折を経て大手人材会社に入社。約20年のキャリアを通じて、九州地区をはじめ都内の企業・自治体の採用支援に携わる。担当業種は多岐に渡り、社長1名の会社から従業員数4万人を超えるグローバルな大手上場企業まで幅広い規模の企業を担当。採用責任者時代は、年間1,000名を超える採用活動でのスキーム設計・フロント業務・事務作業・面談面接・研修といった採用活動の全工程を一気通貫して経験。行ったり来たり考えた結果、採用活動支援と人材育成を行う会社を設立。

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