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選挙結果振り返り(2023 11.19投票)

 まず、国政選挙に影響が出そうな長門市長選。
 一方、地方選挙の悪い点が出たように見える阿南市長選。
 それぞれの結果を振り返るコトで、地方選挙の面白みと深みと問題が味わえるかと。
 その他、各種揃えておりますので、是非寄って行って下さいな。

 なお、“オレンジ” については最後にまとめて紹介しております旨、御了承下さい。




◆【取材済】長野県・飯島町長選挙

 元副町長の新人が3期目を目指す現職を破り、初当選を果たしました。

 ここまでの差がついたのは結構驚きですが現地で取材すると、こうなって然るべき “差” が存在しました。 それは「組織」というより「個人」の「力量差」と言いますか、、、 後日リリースするレポートをお楽しみに。


◆【取材予定】長野県・南相木村長選挙

 8年前と同じ顔ぶれとなった選挙は3期目を目指す現職が前の村長を返り討ちにしました。

 票差こそ8年前と変わらずでしたが、両者とも相手の批判をせず主張と政策を訴える、とてもフェアな選挙で取材してココロが洗われた気がします。
 コチラも後日リリースしますので、お待ちください。

 それでは、他の選挙も見ていきましょうか。


◎山形県・鮭川村議会議員選挙(定数10/11人)

 現職7人、新人4人が立候補した全員無所属の選挙は現職が落選。 女性候補2人は当選しました。

 注目候補①だった30代女性新人の「絵本作家」は8位で当選。 もっと上位に入るかとも思いましたが、40代女性新人の候補が別にいたため票が割れたのかもしれません。
 そして、注目候補②だった29歳にし3度目の選挙に挑む新人候補が、最下位ながら悲願の初当選! 最下位落選だった前回から1.5倍票を積み増しし、同じく前回最下位当選した方との順位をひっくり返しました。 若いのに地道な活動を続けるのは大変だったでしょうが、継続は力なり。 他自治体の議員と横の繋がりも構築してきたようなので、それが今後の村政に生かしていただきたいと期待します。


◎栃木県・大田原市議会議員選挙(定数21/25人)

 現職15人、元職3人、新人7人が立候補し、政党別では政党別では公明が2人、立憲と共産が1人ずつ立てた選挙は、現職2人と元職新人の1人ずつ落選。 女性候補4人は全員当選しました。

 立憲候補は前回10位から3位にランクアップする一方、共産候補は前回20位から21位の最下位当選。 あと15票減れば落選し共産の議席を失うトコでした。 危ないよ・・・


◎千葉県・我孫子市議会議員選挙(定数24/29人)

 現職20人、元職1人、新人8人が立候補し、政党別では自民公明が4人ずつ、共産と維新が2人ずつ、立憲が1人出している選挙は、元職1人新人4人が落選し、女性候補6人は全員当選しました。

 維新候補の現職2人は前回が合わせて2,376票だったのに対し今回は2,483票。 約100票増やしてはいますが、そこまで大きく伸ばせていません。 夏頃に他自治体で行われた議員選挙では大きく伸ばしていた時と比べると、万博問題等で支持率が落ちているコトが影響しているのでしょうか。

 そして、プロレスヲタである私の「案件」である自民系無所属の澤田敦士候補は3度目の当選。 得票数も過去最高となり、我孫子市民は何をしてるんだというキモチになる一方、落選してプロレス界に戻って来られるのも困るので、我孫子市で引き取ってくれればイイやというキモチになっているのも正直なトコでありまして。 ハイ。


◎千葉県・白子町議会議員選挙(定数14/17人)

 現職10人、新人7人が立候補し、政党別では公明と共産が1人ずつ出している選挙は現職1人新人2人が落選。 女性候補は2人中1人が当選しました。

 共産候補は前回12位で今回は14位の最下位当選。 あと5票減らせば落選するトコロでした。 大田原市議選以上に危ない結果です。 共産党、綱渡りの戦いが続きます。


◎奈良県・御杖村長選挙

 3期目を目指す現職が大学非常勤講師の新人を破りました。

 非常勤講師の女性候補が奈良県の山間部の村(しかも東隣は三重県)において、今年8月に移住したばかりで現在も東京都の往復生活を送っているような人から「しがらみのない立場から新しい目線で」と訴えられたトコロで「よそ者がぁ」で終わりなのでしょう。
 小さな自治体に刺激や変化も時には必要でしょうが、それをやるにも「段取り」が必要です。 そんな選挙は甘くないですよ。


◎山口県・長門市長選挙

 2期目を目指す現職が自公推薦を受ける市の教育委員会部長を務めていた新人を破りました。

 基本的に前回と同じく「安倍派」の分裂なのですが、より安倍晋三さん(故人)に近い現職に対し、もう一方が自民山口県連を仕切りだした林芳正氏に接近し、市の教育委員会部長を担ぎ出し自公推薦をかっさらうという荒業を披露。 現職が何度も出した推薦願を却下して、です。
 そういうコトをされては、いくら安倍さん亡きアトの山口新3区に林氏が出ると決まったとはいえ、安倍さんに恩を感じている人は反発しますよね。 然るべき結果なのでしょうが、今後にしこりを残すコトになるかと思われます。


◎徳島県・阿南市長選挙

 元県議の新人が2期目を目指す現職らを破り初当選しました。

 元県議は無所属候補でしたが元はバリバリの自民系。 自民の組織力を生かした選挙戦で勝利を手に入れたようですが、どこが応援しているかどうかよりも元県議の新人が公約として掲げた大風呂敷、

・全世帯に10万円を一律給付!
・18歳未満のお子様には1人3万円を追加!

 といった政策は、どう考えても実現性が有るとは思えず、神奈川県小田原市や愛知県岡崎市が当選後に撤回するというコトが相次いだ状況を見ると、これからの阿南市政は相当荒れるであろうと思われます。 それにより市が停滞しないコトを願うばかりです・・・


※今週の参政党

 今週は茨城県の小美玉市議選と埼玉県の桶川市議選に候補者を立ててきましたが、

(クリックやタップで拡大してご覧ください)

 結果は小美玉市議選は落選。 桶川市議選は当選し、1勝1敗でした。


 「11.11独裁記念日」以来、応援演説をほぼ一人で担うコトになった神谷代表は小美玉市には告示日に入り、桶川市には投票日前日に入りましたが、告示日に入った小美玉市では印象や影響を投票日当日まで残すコトが出来なかったようです。 そして最終日に入った桶川市では当選出来たと。

 党中央で内ゲバが起きまくった結果、神谷独裁体制が敷かれているコトは、この記事をご覧の皆様にとっては御存知でしょうが、世間的には支持率1%台の国政政党でしかなく、党のゴタゴタなど多くの有権者には良くも悪くも届かない話なので地方選挙には “今のところ” 影響が及ぶコトは無いでしょう。 候補者自身の資質と他候補とのバランス(年齢、男女比など)がカギになると思われます。
 ただ、いずれ神谷代表一人では手が回らなくなるのは明らかで、どこかのタイミングで “ボカーーーン!” といくでしょうし、今週の結果を見てもその兆候は見え始めています。 さぁ、党の勢力を伸ばすのが先か、「大調和」が実現するのが先か、それとも神谷代表が “頭がパーン!“ となるのが先か、チキンレースの始まりです。


以上となります。
当選された皆様の御活躍をお祈り申し上げます。



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