今週の選挙は、1件。
　告示日がお盆真っ只中の15日というクレイジーすぎる日程です。

　有権者も候補者も、どう考えても大変すぎる日程なのですから議会で何かしら決めて選挙をお盆の前後どちらかにズラすコトすりゃイイのにと思いますが・・・

　とにもかくにも御紹介しつつ、先週の盛岡市議選に関する別の見立てが浮かんだので、そちらも合わせて書いていきましょう。

◎東京都・日の出町議会議員選挙(定数14/16人)

　現職9人、元職1人、新人6人が立候補し、政党別では公明が2人、立憲が1人、都ファが1人立てています。

　他県の人から見ると存在しているのかどうかも分からない「都民ファーストの会」。 都議会では第2勢力を持っているものの、実質的な設立者である小池都知事は現在そこまで都ファに関わっているように見えず、都知事の右腕とされる元代表は昨年の参院選東京選挙区に出馬し落選(定数6/10位)。 更に “免停無免許” で選挙カーを運転し事故を起こして離党→辞職するという、ロクなコトが起きていない印象が有る中、新人が立候補してきました。
　サスガに2人落選の町議選なら党のブランドで当選するでしょうし、万が一落選したとしたら候補者の資質に起因するものなのでしょうが、だからこそ党としては落とせない選挙となります。

　そして立憲も新人が立候補しているのですが、選挙初挑戦で、なんと70歳･･･　立憲の候補が高齢化している問題がコチラでも見られます。 さて、どういう結果になるでしょうか。

※盛岡市議選における維新の躍進について、新たに見立てる

　13日に投開票された盛岡市議選において維新の新人候補が2位当選という結果を出したコトに対し、振り返りの記事にて私は、

　と書きましたが書き終えた翌日に、ふと考えると、必ずしもそんなコトは無いかも･･･　という見立てが生まれました。
　それは、盛岡市議選で維新候補が2位当選で獲得した票が、3,474票。 それに対し全体の有効投票数が、115,016票。 そこから維新候補の得票率を出すと、「3.02％」　ちょうど市長選出口調査の維新支持率と同じになるので、もしかすると維新候補が3,474票を獲得したのは、そこまで驚異的なコトでは無いのでは？ と見えるのです。

　同じように固定票の強い公明、共産で比較すると、公明3候補の獲得票総数が、6,751票。 それを有効投票数で割ると、5.86％。 それに対し市長選出口調査の公明支持率は3％なので、固定票プラス地縁票や「F票」が加わった結果なのでしょう。
　一方共産は、5候補の獲得票総数が、12,207票。 それを有効投票数で割ると、10.61％となります。 市長選出口調査の共産支持率は5％なので、左派寄りの無党派層から支持層と同量の票を獲得したように見えます。

　支持率に対して得票率が上回っている公明共産に対し、支持率と得票率がほぼ同じな、維新。　これらを見ると、実は支持層から得た票しか獲得できなくて無党派層への広がりが無いのでは？ という見立てが出来るのです。
　ただ、それでも「2位当選」というインパクトは絶大であり、この結果から今後無党派層へ広がりを見せる可能性が有ります。

　またしても “プロレス例え” で申し訳ないのですが、赤字続きだった新日本プロレスを2012年に買収した㈱ブシロードの木谷高明社長は、経営回復のカギは「“流行っている感” を演出するコト」と語り、山手線に大会の告知や所属レスラーのラッピングを貼ったりして、プロレスに全く関心が無い人に対して否が応でも目に入るようにして「こんなに広告出すってコトは、流行ってるんだろうなぁ～」と印象づけるコトに成功。 そこから新日本プロレスの復活、躍進が始まりました。

　マニアックな例えはこの辺にして(汗)、維新が支持率を正確に把握しているコトを前提に話しますれば、2人出しても当選できる可能性が有る中で1人に絞って上位当選を目指し、選挙期間中に音喜多参院議員＆柳ケ瀬参院議員の “東京セット” が応援に入るコトで市民にインパクトを与え、結果として予定通り3％程度の得票率で上位当選。 更に知事選候補予定者と同姓同名の「ちばじゅん子」候補が票をかっさらって他候補の票が伸び悩んだので2位という思いがけない結果も出た。 と。
　そしてコレが更なる支持者や無党派票の獲得に繋がるような “流行っている感” の演出に成功できたとするならば・・・　維新は今後躍進する要素が揃っていると見えます。　やはり、侮れない存在です。

以上となります。
候補者の皆様の御健闘をお祈り申し上げます。

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