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✓はつ恋

▽あらすじ
南房総の海沿いで、古い日本家屋に
愛猫と暮らす小説家のハナ。
二度の離婚を経て、彼女は人生の後半を
ひとりで生きようとしていた。
そんな時、幼少期を姉弟のように過ごした
幼馴染のトキヲに巡り合う。
歳を重ねる中でも、喪失も挫折も
味わった二人は、心も体も寄せ合いながら
かけがえのない時を生きていく。


▽感想
あらすじを見て、
読んでみいなと思った。
純粋に二度の離婚を経て
また人と付き合う
その神経というか
気持ちはどんなものなんだろうって。

どれだけ年を取っても、
学生のような熱くて貪るような
そんな恋を誰だってしたい。
それは、年を重ねて寂しさも
受け入れれるようになったら
余計にではないかと思ってしまう。

作中の二人は遠距離なのだけれど
自分の気持ちをどう整理したら
どれだけ離れていても
安心して、信頼できる遠距離恋愛が
できるのかなあと
ずっと考えながら読んでいた。

作中で二人が喧嘩をする場面があるけど
私ならこうするなあと思った言動が
全部ハナと反対だった。
ハナは嫌なことは嫌と言う、怒る、
そして相手を怒らせてしまったことに対して
きちんと謝れる、行かないでよお願いができる。
こんなに素直なのにどうして二度も
離婚してしまったのか不思議だった。

お互い、介護があり、子供がおり
いろんな壁があるけど
恋にそれは関係ないのかもしれない
遅めの本当の恋をしている二人を見て
元気をもらった

はつ恋/村山由佳/ポプラ社

↳文庫本は試し読みがありますので、ぜひ

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