フォローしませんか?
シェア
みちる
2018年4月14日 11:01
御手に紡がれた物語の軌跡は 金色のお砂糖を振り撒いて 天の川のようにキラキラと輝きながらやがて大きな海へと注ぐのだろう瞼の裏に広がる宇宙で 金色のお砂糖を集めにゆこう真っ暗闇に散らばった 小さな夢の欠片たち 撒かれたお砂糖を掻き集めて魔法のお菓子が出来上がる涙ひと匙をスパイスに拙い恋が舌先ざらり
2018年4月14日 11:02
星のさざなみの向こうに静かに浮かぶ月の船灯りを求めて伸ばした腕はあなたの白い指先を見つけた光の岸辺で教えてくれた 物語の続きが知りたいもしも叶うなら読み聞かせて 眠れぬ私にもしも叶うなら連れて行って あなたが見た海へ色褪せたページに並ぶ鮮やかな記憶の花束分厚く重いあなたの本と落書きの多い私のノート光の岸辺でそっと話した物語には続きがあるの
2018年4月14日 11:03
右も左も上も下も無いまっくらやみ何度目を開けても閉じてもまっくらやみ手を伸ばしても何も掴めないそのてのひらすらどこにあるのかそんな時聞こえてきたなんだか心地よくて優しい声声のする方へ振り向くと光を見つけて近づいたやがて辺りは明るく照らされて僕はやっと自分の輪郭を知った 君の声がこの殻を破って 生まれ
2018年4月14日 11:04
川の終わりは海の始まりだと貴方はそう教えてくれた一度ピリオドを打ったとしてもまた次のエピソードは書き足せる その手に何も掴んでいないならこれから何でも掴めるってこと空っぽの手のひらだからこそ煌く川の流れも掬えた全ては砂時計のように上から下へそして砂が途切れたら一回転朝と夜が互いを追いかけるようにぐるぐると巡り廻ってゆくだから私は安心して手を振れる