大地の芸術祭スタディツアー~芸術祭ができるまで_後編~に参加しました
大地の芸術祭スタディツアー
大地の芸術祭にまつわる話を、北川フラムさんから聴ける機会があるツアー。
大地の芸術祭スタディツアー~芸術祭ができるまで_後編~に参加しました。
どんなツアーだったのか
北川フラムさんが大地の芸術祭について、たっぷりと語ってくれました。
北川フラムさんから湧きだすように。
太古の時代、地学的な話から縄文時代の話、そして現代を超えて未来(来年?)の話まで。
そして地域のこと、作品のこと、アーティストのことを交えながらのバス移動と作品鑑賞でした。
妻有アーカイブセンターでは、北川フラムさんからじっくりと説明を受け、質問の時間も取っていただけました。
わたしもひとつだけですが、質問することが出来ました。
”カバコフの夢”キュレーターの鴻池わか菜さんも参加されていて、カバコフさんのこと、作品のことについて、説明していただけました。
とてもラッキーです。
さて、以下は車中からを含めて、今回見た作品の紹介です。
たくさんの失われた窓のために(内海昭子さん)
何度見ても良い作品だし、作品を見ているひとたちを見るのもとても良い感じです。
わたしは作品を見ているというよりも、圧倒的に作品の向こうにある景色を見ています。
ポチョムキン(カサグランデ&リンターラ建築事務所)
わたしが越後妻有で最初に訪れた作品です。
初めて訪れたときのことは、今でも忘れられません。
越後妻有の思い出がぎゅっと詰まった場所です。
日本に向けて北を定めよ(74°33’2”)(リチャード・ウィルソンさん)
車中から眺めることの多い作品で、横の大きな鳥居が印象的ですね。
北川フラムさんからは、出来た当時のエピソードがポロっとありました。
最後の教室(クリスチャン・ボルタンスキーさん+ジャン・カルマンさん ほか)
最後の教室、何度訪れたでしょうか。
今回の鑑賞では、今までと異なる感情、感覚がありました。
北川フラムさんから話を聞いたせいでしょうか。
鑑賞するメンバーが異なるだけで、作品の印象が変わりますが、そのひとつでしょうか。
まつだい農舞台
昼食は北川フラムさんと同じ席でいただきました。
ラッキーです。
さらに、鴻池わか菜さんもご一緒に。
おふたりとも、薄識のわたしの質問に丁寧に答えてくれました。
ありがとうございました。
棚田の稲の生育状況を見に行ったり、イリヤ&エミリア・カバコフさんの作品「棚田」やプロジェクト宮殿などを見ました。
こちらも最後の教室と同様に、作品の印象が変わりました。
一段と素敵に。
ぶなが池植物公園「マザーツリー空中庭園」(保科豊巳さん)
周囲のブナの原生林、ため池、そしてそこに棲む生き物たち。
訪れるひとは少なそうな場所ですが、もっと知りたい場所でありました。
次はどんな風景を見せてくれるでしょうか。
ドクターズ・ハウス(イ・ブルさん)
元診療所の建物です。
越後妻有、蒲生地区はとても雪深い地であり、交通の便も良くない場所。
そんなこともあり医者の存在はとても大切で、診療所は親しまれた場所。
2度目の鑑賞で、当時のことを思い出して、懐かしい時間でありました。
奴奈川キャンパス
奴奈川小学校は、2014年に閉校しました。
奴奈川キャンパスはその小学校の建物を利用した場所。
大地の芸術祭が始まった頃、というか10年前には児童が学んでいた場所です。
アキノリウムのワークショップに気を取られて、殆どそこを楽しみました。
竹の音はホントいい音です。
竹をもっと上手に活用したいな。
FC越後妻有の練習拠点でもあります。
現在でも選手や監督との体操教室が行われたり、ワークショップが行われたりする体験する場所です。
これからが楽しみな場所ですね。
静寂あるいは喧噪の中で/手旗信号の庭(クロード・レヴェックさん)
空家を用いた作品がたくさんありますが、そこに住んでいたひとたちを想像させてくれる作品が好きですね。
こちらでは、この地域でよく見る農機具も使われていました。
ブランコの家(マーリア・ヴィルッカラさん)
タイトルからいろいろなことを想像していました。
この空家に住んでいた姉妹の思い出話から、家の中でいくつものブランコが揺れる作品です。
まるで姉妹がいるように。
妻有アーカイブセンター(川俣正さん)
芸術祭の資料や、アートプロジェクトの資料、北川フラムさんの蔵書もありました。
川俣正さんの活動資料を保存も公開されていて、川俣正さんのアトリエギャラリーもあり、滞在されることもあるようです。
最後に
2週連続で北川フラムさんが案内するツアーに参加出来ました。
詳細はここでは到底書ききれないですから、わたしと越後妻有でご一緒した際に、ポロっと出てくるかもしれませんね。
ホント、いいツアーでした。
関係者の皆さま、お世話になりました。
とても良い企画をありがとうございました。
では。
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