見出し画像

「ホワイト水素」によってエネルギーのパラダイムシフトが起こりそうです。矛盾だらけの現在の環境問題対策に暁光がさすのではないでしょうか?

こんにちは、DJムッチーです。
水素は二酸化炭素を出さないクリーンなエネルギーとして注目されていますが、製造コストが高いことがネックになっていて次世代エネルギーとしては再生可能エネルギーに大きく水をあけられています。
ところがです、自然界に数世紀分のエネルギー需要を賄えるほどの水素が眠っていることが明らかになり、先進国が色めきだって調査を始めています。
このことは、サイエンス誌の2023年 ブレイクスルー・オブ・ザ・イヤーにノミネートされていたのですが、グランプリに輝いたGLP-1ダイエットに目が行ってしまっていて、見落としていました。
(翻訳を読もうと思っていたので、今頃気がつきました・・お恥ずかしい)

ホワイト水素と呼ばれる理由は

現在の技術で水素を作るには、化石燃料を燃やして作るのが一番簡単な方法です。これでは作る時に二酸化炭素を発生させるので、この水素は「グレー水素」と呼ばれます。そして最近では、水素の製造工程で排出された二酸化炭素を、回収して貯留したり再利用したりして製造工程の二酸化炭素排出をおさえる技術が開発されました。この技術によってできた水素は「ブルー水素」と呼ばれます。
さらに、再生可能エネルギーなどを使って、製造工程においても二酸化炭素を排出せずにつくられた水素は、「グリーン水素」と呼ばれます。
これらに対して、天然資源として地球に存在する水素を「ホワイト水素」と呼んでいるのです。(色がついてない水素と言う意味ですね)
ホワイト水素以外が、製造過程で大きな費用が発生することは、直感的に理解できますよね。
ホワイト水素の魅力とされるのが、圧倒的に低い製造コストです。後で紹介する発掘しているスタートアップ企業が独自に試算したところ、1キログラム当たり1ドルと、従来の水素の5分の1~10分の1のコストで生産できる可能性があるといいます。
改革改善が真骨頂の日本の技術をもってすれば、もっと安くなる可能性もありますね!

今までの水素製造方法

ホワイト水素の可能性

2011年アフリカのマリで爆発があった井戸を調査したところ、高濃度の水素が発見されらことからホワイト水素への注目が始まります。翌年には発見した水素を使った発電に成功して実用化に期待が高まりました。

現在オーストラリアのスタートアップ企業が、オーストラリア南部のヨーク半島で発掘を進めていて、86%という高濃度のホワイト水素を発見しています。資源の量は、130万トンと見込まれていて、これは10万世帯の70年分の電力に相当します。
発掘担当者は、歴史的な発見をしたと興奮気味に語ったそうです。

現在、世界各国がホワイト水素埋蔵調査に乗り出しています。
アメリカやオーストラリア、スペイン、ブラジル、オマーン、中国、韓国など世界各地でホワイト水素の埋蔵が観測されていて、日本は長野県白馬八方温泉で埋蔵が報告されました。昨年5月にはフランス北東部のロレーヌ盆地の地下で見つかったという報告があり、ロレーヌはワインだけではなくホワイト水素でも繁栄することでしょうね。

世界各地で埋蔵の確認が進んでいます 資料はNHKさんよりお借りしました

アメリカ地質調査所(NSGS)は、世界の埋蔵量は1兆トンで、世界需要を数千年満たす規模の可能性があると推計しています。サイエンス誌は2023年の科学十大ニュースで「天然水素のエネルギーラッシュが始まった」と探索の過熱を取り上げていました。

ホワイト水素ができる仕組み

今まで最も軽い気体である水素は、自然界には集積して存在しないとされていました。しかし地質学者の研究によりホワイト水素の存在が明らかになって来ました。水素が地底で集積している確定的な理論は解明されていませんが、花崗岩や玄武岩などの火成岩が地下水と反応して水素が発生し、発生した水素を石灰岩などの地層が大気中に拡散するのをせき止めたのだろうと推測されています。
オーストラリアのホワイト水素が集積している地層の玄武岩は、化学反応で穴ぼこだらけになっているので、この仮説が成り立ったそうです。
中学の理科レベルで理解できる仕組みなので納得がいきますね。

資料はNHKさんよりお借りしました

日本は出遅れないように

世界が注目するホワイト水素について、アメリカエネルギー省のエヴリン・ワン博士は、「ホワイト水素は、エネルギー資源としてパラダイムシフトをもたらしている。我が国のエネルギー安全保障とサプライチェーンを強化する可能性がある」と上院の公聴会で発言しています。
日本もグズグズしていられません。シエルガスの投資の折にはグズグズして高くついたことが思い出されます・・・。
独立行政法人 エネルギー・金属鉱物資源機構 末廣能史 企画課長は、
「解らないこともたくさんあって日本もまだまだ追いつくチャンスがある。どうやれば開発できそうかが、ある程度見えていないと、企業は投資に踏み出せないと思うので、貢献するような情報を集めたい」と語っていますが、そんなスピード感でいいのかなと思います。
末廣課長の所には、すでに数社からの問い合わせがあるといいます。日本も失敗を恐れずにスタートアップ企業が挑戦してみてはいかがでしょうかね。
トヨタが水素エンジンを捨てずに全方向で進んでいるのも、この状況を知っていたのでしょうね。さすがトヨタですね・・・・納得しました。

久しぶりに興奮するニュースに触れて、熱がこもってしまいました。
日本の若い方々、机にかじりついてAIばかりこねくり回していないで、世界へ出て自分の使命を見つけてごらんなさいよ・・・
道具の開発と資源の開発では、作れる笑顔の顔の数が違いますよ!

それでは今日はこの辺で失礼します。
話のネタに困ったら使ってくださいね。

皆さんからのサポート心よりお待ちしています。。。
よろしくお願いします、
スキとフォロー、コメント、とてもうれしいです。 

じゃあまたこの次
DJムッチーでした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?