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Wady's Study

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Along the Thames

Along the Thames

 現天皇陛下、徳仁親王が書かれたオックスフォード留学を中心とした英国滞在記『テムズとともに』を読んだ。もともとは1990年代に公刊されたものみたいだけど、最近、復刊されてAmazonのKindleでも読めるようになっている。

 こういうと失礼かもしれないけど、めっちゃおもしろかった。もちろん、当時の天皇陛下の置かれてた状況は、一般人とはすごい異なるけど、それがゆえに、日本ではない場所で、天皇陛下

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Time to Change

Time to Change

 AI、とくにGenerative AIのスゴさは改めていうまでもないけど、ちょっとこれからは仕事、とくに原稿や論文の書き方を変えていかないと。。。と思うことがあった。

 きっかけは、とあるサブスクリプションサービスに2重課金されてしまって、それも年間支払分の料金だったので、ちょっと痛いな。。。って思ってたら、英語のメールで何度かやりとりした結果、ちゃんとRefundしてもらうことができたってこ

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Black–Scholes model

Black–Scholes model

 2月には入り、学生さんは春休み。
 オラたちも春休み。。。って、休みではないが、とりあえず講義はない。

 で、オラの人生でずっとやるやる詐欺で、できずに来たことを少なくとも講義がない今のこの時期にやってやろう、という目標が一つ。

 

 いつも講義で、新株予約権とその前提としてのオプション、そして、その価値の算定について説明するときに、「・・・数式が意味していることの本当の意味はオレも分かっ

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Long time no see.

Long time no see.

お久しぶりです。

というか、だいぶご無沙汰でしたが、また、ちょいちょいこのnote記事を書いてこうと思うに至りました。

noteを中断していた大きな要因は ↓

 昨年、子どもを授かりました。
 仕事以外で文章を書いたり、そのための考え事をしている時間がとれないな。。。って思ったりしたためにこのnote記事の更新もストップしてた。

 ただ、最近になって気づいた、というか思ったのが、文章を書く

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The Objective of Corporation

The Objective of Corporation

 直近では、一般の方はたぶんあまり目にすることはないであろう媒体に乗せるべく、会社の目的に関する原稿を書いている。

 会社は誰のものか、取締役たちの行為規範として、従業員、サプライヤー、地域住民などのStakeholdersのことはどこまで考慮できるのか的な考察は既に手垢にまみれているといっていいと思う。

 とはいえ、ちょっと前に、うちの国のいろいろな人たちが、こーぽれーとがばなんす、って言っ

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Background of financial statement fraud

Background of financial statement fraud

 最近、どうして人は財務関連書類に虚偽記載をしてしまうのか……

 とくにfraud(詐欺的)と評価されるfinancial statement fraudを起こすのか…っていったことに言及している論文なんかを読んでいる。

 なんでかっていうと、法律の分野で責任(liability)を問題とするとき、責任を課す理由の一定部分は、責任を課されちゃう行為を「抑止(deterrence)」することにあ

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I want to be a big scorer.

I want to be a big scorer.

 最近、校正の際に編集者の方々や校正担当の方々に本当によく原稿をチェックして頂いている。

 ここのところのオイラまわりの編集者の方、校正担当の方々が、本当にすごい丁寧に仕事されてる、ってのもあるだろうし、オレが頼りない、って思われているからかもしれないけど……

 オレの方の頼りなさでいったら、前の方が今よりもって頼りなくって、それで過去には誤字とかそのまんまで出版までいっちゃって……ってことも

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Thinking about Stakeholder Governance

Thinking about Stakeholder Governance

The Illusory Promise of Stakeholder Governance(「ステークホルダーガバナンスという幻の約束」って感じかな…)というなかなか刺激的なタイトルの、Havard Law SchoolのBebchuk先生とTallarita先生による論文をざっとだけど読んだ。

Cornell Law Review vol. 106 page 91 (2020)
(He

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Writing an Article

Writing an Article

 復帰後、ちょっとした原稿を1本書かせてもら立った。

 ↑のようなタイトルだけど、情報開示で最近、いろいろな非財務情報の重要性が強調されている、ってことにちょっと関心をもっている。

 
 これから、環境対応に関することとか、広いいみでのSDGs & ESGに関連する情報の開示とかすすんでいくだろうし、ひょっとしたら、それらの情報の一部が財務情報化されるってこともあるだろうしね。

 そのとき、

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Yuhikaku's Statutes and Precedents for Professionals

Yuhikaku's Statutes and Precedents for Professionals

 タイトル画像↑としてもあげましたが…おでんの美味しい季節にもなってきました。

 そんな中、毎年頂いていて、愛用させて頂いているものが今年も届きました。

 有斐閣さん、いつもありがとうございます <(_ _)>

 判例六法Professionalは、頂いたから宣伝。。。ってわけではなくて、本当に愛用させていただいるんだけど、

 判例六法Professionalがいいのは、詳しめに判例とかが

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Another Sky to Me

Another Sky to Me

 大学につとめている研究者あるあるだと思うんだけど、自分のやっていることとまったく違う分野の方や、研究界隈と関係のない方々などの一部から、

 「テレビで解説したりしないの?」とか、「いつテレビに出たりするようになるの?」

 とか言われることがたまにある(笑)

 まあ、頼まれることはないだろうし。。。 万が一、頼まれたとしても、ある分野の研究者として、限られた時間で正確に、わかりやすく自分なり

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Make articles shorter and more accurate!

Make articles shorter and more accurate!

 はじめての雑紙に判例評釈を掲載してもらいました。

 ↓のお題で書かせてもらってます。

 簡単にいえば、オリンパス事件(wikipediaのリンク)に関して取締役等の責任が問題とされた事件の高裁判決についての評釈で、とくに不実開示に関して会社が負担した課徴金について取締役等が会社法上の責任を負って、課徴金負担分の損害賠償責任を負うか、っていう問題について書いてます。で、オレとしては、そうした損

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The Building for Doctoral Student

The Building for Doctoral Student

 梅雨も明けていよいよ夏本番な感じになってきた。

 っていうか、メチャクチャ熱い……

 

 もう空が夏だよね。

 あんまり逃げるのも良くないだろうけど、流れてくるニュースが暗くなる感じのものが多すぎる。。。

 まあ、色々な物事の限界が見えてきたり、あらわになってきているし、色々な国、組織のガバナンスが、今までのやり方ではちょっと問題がある、ってことなんだろうな、って思う。

 で、これか

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Simulated Lecture on Corporate Law & Securities Regulation

Simulated Lecture on Corporate Law & Securities Regulation

 オレなんかでいいのか……って思うけど、勤務校の公式の大学体験用のYouTubeページにオラの模擬講義を載せてもらった。

 時間は長めだし、基本、パワポとかつかわずにオラの字と絵だけだし、最後の方では自分の勤務校のホームページのUIに文句つけるし…

 ってな感じだけど、大学で企業関連系の法律について勉強したり、研究したり、でもって、そもそも大学で勉強・研究することの意義なんかについて、オレなり

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