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#2 Vase Dress

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展示会も終わり色々とあと片付けと庭の整理をしました。

アネモネ ムスカリ ラベンダー クリスマスローズ...
いつの間にか春真っ盛り。

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少し部屋にも取り入れました。
植物があると 気分が落ち着く気がしますね。


インドは都市部でも自然は多く 植物はとても身近なもの。
それは布地にも映されてきました。

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インドのLucknow(ラクナウ)では 繊細な刺繍技法を駆使したチカン刺繍があり オープンワークやシャドウワークに特徴があります。

かつてのムスリム宮廷の衣裳やムスリムの男性が被る 
つば無しのトピーという帽子に用いられていました。

この柄のように 身近に目に映る草花をモチーフに刺繍をさしていて
伝統技法として残り 今も現地で根付いています。

こちらは以前刺繍を試作したもの。
アイテムになっているわけではありませんが
丁寧に刺されてた刺繍は 手放せません。

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02 collectionのVase Dressには 胸元に刺繍を飾っています。
モチーフは生命の木 ペイズリー。

お届けする頃は秋口なので 花も眠る頃。
次の春へ向かってまた力強く咲くように...

衿端はフレンチノット刺繍。 
こちらも大好きな刺繍の一つで muni*ではよく取り入れるもの。
花から転がる種のようなイメージ。

衿は写真ではわかりづらいかもですが(結局 汗)
左右で少し形が違い 片側の肩先で割れています。
雲をイメージしていて あまりピシッと決める...というよりは
ふんわり雲のようにドレスの上空に乗っかっている雰囲気で
着てもらえたら。

衿はバスケットのようにざっくりとした織りのKhadi(カーディ)。
見頃は中肉のKhadi 。透けません。

Khadiはインドの手紡ぎ 手織り布。
薄手のものを日本ではよく見かけるようになりましたが
こちらは現地で探しとある村で作っているものを譲ってもらい
制作している希少なものです。

一枚でサラッとサマに。

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袖口も同じように刺繍でまとめて。
小さなカフスでクラシックに...

均等に折ったタックを挟んでふくらみ袖にしています。

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ボタンは手くるみのまるボタン。

生地を入れ込みあんこにして 指先できつくぎゅうぎゅうにくるみます。(実際に作ると指先が痛いです。)
糸足もしっかり巻き付けてグラグラとしないように留めつけています。

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刺繍裏も見てください。

本来 刺繍は玉止めなどせず仕上げます。
こちらも刺繍の隙間に何度も返し縫いをして留めつけています。

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ポケットの上下には小さな真鍮のボタンで補強。
バータックだとカジュアルだし、真鍮のボタンは時間が経つごとに
とろりと色が落ち着いてくるのも魅力です。

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ボタンはごく小さいものなので 着ているご自身が満足のいく
ディテールになればと思います。

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名前はVase Dress。
Vase -花瓶という意味です。

シルエットが丸みを帯びていて 花をさしたドレス。
いつでも草花が近くにあるように感じられる。
そんなリラックスした気持ちで着ていただけたら
と思います。

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色は 

Chalk
Scarlet
Midnight

普段に沢山着ていただきたいひと品です。


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