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当事者じゃなくても関心を持つ能力を身につけることは大事なこと

自分は当事者じゃないから関係ない。
あるいは、当事者じゃないから関心ない。

LGBTQ+やジェンダー、ダイバーシティについての理解を広げるためのメディア『パレットーク』の編集長合田文さんが、昨日の大隈塾のゲスト講師だった。

LGBTQ+でいえば、13人に1人がLGBTQ+だといわれている。
佐藤+田中+高橋+鈴木ぐらいの人数になる。

もちろん、大隈塾の教室にもLGBTQ+の学生はいる。
学生たちももう、驚かない。
ジェンダーやダイバーシティについての理解は進んだが、
当事者意識を持てているかは、まだ疑問。

授業の終わりに、ウィシュマ・サンダマリさんの話をした。
スリランカから日本に来て、今年3月に名古屋入管で亡くなった。
施設収容中に体調を崩し、入管職員はそれを放置して死亡させ、
名古屋出入国管理局も法務省も、えげつない態度を取り続けている。

この件について学生たちに、知ってる?とたずねたら、
なんとなく知っているようすだった。

自分たちとは関係ない、と思っているだろうが、
外国人の人権を踏みにじる国の国民であることは知っておいたほうがいい。
外国人の人権を守らないということは、
自国民の人権も守らないだろう。
(それは、石木ダムの問題でも明らかだ)

海外に留学にいったり、旅行に行ったりする学生も多い。
本当にその国は自分たちの人権を保護してくれるだろうか。
パスポートを持っていても、ビザを持っていても、
そんなモノに自分の身を守るための効力がどれだけあるのか。

当事者じゃないから関係はないかもしれないが、
関心を持つ能力と、想像力を身につけることが大切だ。