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カラカラカラカラ〜っと映写機の音が客席に響いている

映画館のない釜石で、映画を立て続けに3本観た。
しかもフィルム映画。

「TETTO Cinema vol.4 邦画名作上映会」、
釜石市民ホールのTETTOで2月10日と11日、
『GO』(監督:行定勲、2001年)
『愛を乞うひと』(監督:平山秀幸、1998年)、
『幻の光』(監督:是枝裕和、1995年)、
『ゆれる』(監督:西川美和、2006年)、
このうち、『愛を乞うひと』は仕事で観られなかった……。

20年前以上の作品で、出てくる役者がみんな若い! んだけど、
『GO』での窪塚洋介と柴咲コウが演じる高校生のとんがっていながらも淡い恋を観ながら、
「汚れたオトナになっちゃったな〜」と自らを反省する。

『幻の光』では江角マキコ、『ゆれる』では香川照之。
いまはもう観られない俳優さんたちがなつかしい。

『GO』の上映途中で、トラブルがあった。
音声が乱れ、演出かな〜と思っていたら、
映像がブチギレた。

映写技師さんたちが、豆電球のヘッドライトで作業している。
「昭和だな〜」
と思ったけど、考えてみたらこんなシーン、若いころもなかった。
しょっちゅうあったら大変なことだろうけど、
きけばフィルム映画は映写機を2台用意してあって、
片方のフィルムが終わったら、もう片方につなげ、
つないだ方が終わったら、もう片方につなぐ、というやり方。
知らなかったー。

2台の映写機は、映写室ではなく客席に設置されている。
カラカラカラカラ〜と音が客席に響く。
とくに映画が無音のシーンでは、カラカラカラカラカラカラ……。

フィルム映画上映会、ステキな空間だった。