「みんなやってる」罪の意識が薄れる恐ろしさ

星回りの影響か何なのかわかりませんが、嘘や不正のニュースがぼろぼろ出てきますね。以前に、ないのは労働意欲ではなくホワイトな職場という記事を書いたことがあります。世の中にはグレーゾーンなことをしている組織、企業、団体が本当に多く、そんなところに深くコミットメントして働いて力を与えるくらいなら、「どうやったら少ないお金でも暮らせるか」ということにエネルギーを注ぎたい、といった内容です。嘘や不正が蔓延している世の中だからこそ、働くことひとつとってみても慎重にならざるを得ないし、心から忠誠を誓える組織、企業なんてそうそうないよなぁと思っています。

一人一人の人間はそこまでズルくないし、自分の利益ばかり考えているような人ばかりではないと思うのですが、それが組織や企業、団体になると、「みんなそうしてるから」みたいな論理で平気でズルや不正をしてしまうというのが恐ろしいなと感じます。俗にいう「赤信号みんなで渡れば怖くない」ですね。不正や偽装が常態化してしまうと、罪の意識すらなくなってしまうというのは本当に末期ですし、腐敗した組織の典型かと思います。周りがやっていると善悪の判断が鈍り、バレなければいいとかそういうことすら思わなくなるものです。罪の意識が薄まってしまう感覚でしょうか。

これまでもずっと書いてきていますが、人々はとにかく「みんなと同じ」「みんながそうしているから」という理由で行動をするもので、自分の頭で考えて是か非か、善か悪かを判断したりすることはほとんどありません。働いていく上では、善か悪かよりも、「企業の論理」が優先される場合も多く、ますます混乱します。最初は疑問に感じていたものが、徐々に「企業の論理」に染まっていくと、感覚が麻痺していくものです。「それはおかしい」と上司にたてつくと、煙たがられて出世への道が閉ざされたりもするので、正義や倫理よりも自己保身を優先しがちになります。

私も勤めていた時には似たような感覚を覚えたことがありました。「えっ、それはまずいんじゃない?」と思うようなこともあったけれど、基本は書類さえ整っていればOKということになっていました。一応、最初の研修などではコンプライアンスについての指導を受けるのですが、実際の職場へ行ってみると「話と違う」と思うことも多々ありました。守るのが難しく書類だけ整える工夫をしなければならないような規則なら、守れるようなものに規制を緩和したり、弾力的な運用ができるようなものに変えればいいのにと思っていました。嘘や不正が蔓延するのは、そもそものルールが現実に即していないものだからということも往々にしてありますからね。とはいえ、ダメなものはダメという一線を越えてはいけないとは思いますが。そういった内部のあれこれに耐えきれない私のような人は、世の中的にアウトサイダーにならざるを得ないのかもしれませんね。

会社の存続のためにはある程度の不正やグレーゾーン的行為はやむを得ないのだ、という反論もあるかもしれません。それはやっぱり頂けないですし、そんなことを言っているからいつまでも世の中は腐敗したままなのではないかと思います。不正やグレーゾーン的行為なくして会社が存続できない資本主義のしくみ自体に構造的欠陥があるわけで、これまではなんとかだましだましやってこれたものが、「もう無理、もう限界」という域に達してきているのが今なのかなと思います。これだけインターネットが発達して、嘘が隠せない世の中になってきているのに、まだ「うちだけは大丈夫」「ばれなければ平気」と本気で思っているとしたら、これからはそれなりの報いを受ける時期に入ってくるでしょうね。みんながやっていようが、命令されたことであろうが、嘘や不正に加担することに変わりはないと思います。人々の心の中に潜む眠気まなこの良心をたたき起こしていく必要があると感じます。

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