部活・サークル等における「温度差」問題

以前から書きたいと思っていた部活問題を少しずつ取り上げてみたいと思います。昨年くらいから世間でも「ブラック部活」問題とも言う、「あまりにも部活の拘束時間が長いのでは?」という問題提起がなされるようになってきました。先生の長時間労働にもつながりますし、学生も「そこまで部活に学生生活を捧げなくてはならないのか?」ということについて疑問を感じて、声を上げる人が増えてきたのだと思います。最近本当にいろんなところで「それはおかしいんじゃないか」と現行の制度について疑問を投げかける人が増えてきたのは、世の中のエネルギーを考慮しても必然の流れのように見えます。

私の中高時代を振り返ると、そんなにキツイ経験をしたことはなく、スパルタでもなければ土日練習もなかったので、あまりリアルな実感として問題に感じたことはありません。このブラック部活問題はいろんな問題の側面をはらんでいますが、部活だけでなく様々なサークル・習い事などでも起こりうる「温度差」問題が特に気になります。同じあるスポーツに打ち込みたい人でも、そのモチベーションや目指すものなどはそれぞれ違うと思うんです。別に大会とか目指さなくてもいいから趣味の運動として同好会的にやりたい、とか、週に5日もやりたくないけど2日くらいは運動したい、とか、色々な方がいると思います。運動神経が良くなければレギュラーにはなれなくて、つまらない思いをする方もいらっしゃるかもしれません。別に大会とか勝負とかにこだわらなければ、下手でも運動を楽しむことはできるのにな、と思ってしまいます。

私は中学は合唱部、高校は音楽部(オケ)に入っていたんですが、もし、部活制度が今の日本のような感じではなく、もっと自由で柔軟性があるものだったら、週に何度かは軽い運動をしていたかもしれません。自分自身、運動が苦手というコンプレックスがあり、運動部に入っても強くはないからつまらないだろうということ、ガチで勝敗のために頑張るのは無理ということ、(あとなんかスポーツ系の女子が怖いということ笑)などがあって、最初から候補になかったということがあります。もっとゆるく運動できる同好会みたいなものがあれば入っていた可能性もあります。

最初から大会を目指したい人と、同好会的にゆるくやれればいい人で分けたら良いですよね。ゆるい組はただ何か運動できればいい、というのであれば、種目もごちゃ混ぜにしてある日はバスケ、ある日はバド、ある日はサッカー…というように空きスペースでゆるく運動するというのは楽しそうです。部活に入ると強制的に試合で勝つことを共通目標として強いられる感じがあって、それが楽しさを奪い、挫折や仲たがいなどのあれこれを生むということはありますよね。「バスケは好きだけどガチで大会目指すつもりはないんだよね」という人の受け皿が現行の学校にはない感じがします。むしろ、この話題でよく議論に上るように、ガチでやりたい人は学校外のスポーツクラブ的なところに行ってもらって、学校でやるのはゆるい同好会的なものでいいのではないかと思うのですがいかがでしょうか。かといって今の学校単位の大会制度を変えるのは難しいので実際問題どうかなというのもわかりますが。

「○○(部活)が強い高校に入る!」と部活で入りたい学校を選ぶこともあると思うのですが、その部活は強いけど自分の偏差値よりめちゃ高いとかめちゃ低いとか遠いとか別の問題が出てくることもありますよね。それがだめというわけではないですが、もし地域別のスポーツクラブ制度などがあれば、学校は学校でしっかり勉学に励めるところを選び、スポーツはクラブで頑張る、といった選択も可能になるはずです。中学・高校と学校が変わると先生や仲間も変わってしまうものですが、地域のクラブだったらずっと同じ方に指導してもらえるはずなので、効率も良いのではないでしょうか。顧問の先生の負担もかなり減りますしね。プロになれる人はごくわずかという世界で、学校の部活の最終的なモチベーションの落としどころがよくわからないんです。

とはいえ、同じ学校で学び、同じ部活で同じ目標に向かって頑張った仲間との絆、的なストーリーが日本全体にまだまだ根強く残っているし、悪いことばかりではないというのもわかります。ただ、こうして部活問題がクローズアップされてきているということは、注目すべき世の中の動きなのではないかなと思います。「温度差」問題をもっと書こうと思ったのに話題がそれてしまったので、引き続きこのテーマでもう少し書いていくつもりです。しばしお付き合いくださいませ。

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