人生にスタートダッシュは必要ない

私は幼いころから体力がなく、スイミング教室が嫌いでしたし、体育ではとりわけマラソンが大嫌いでした。今も長距離は走れません。小学校の6年間はマラソン大会があって、今思えば不思議なんですが、その時期になるとアニソンをBGMに休み時間にマラソンの練習をしなければならないことになっていて、全校生徒で校庭の周りなどを走っていました。高校でもマラソン大会があり、7キロ走ったのですが、高2の時は私がクラスの女子最下位でした(全体では真ん中ちょい後ろくらいだったのに!)。私にとっては完走できただけでも上出来!でしたね。

マラソンで大切なのはペース配分ですよね。最初に飛ばしすぎてしまうと絶対にあとでへばる。無理をしてどこかを故障したりもする。お正月に箱根駅伝に夢中になってしまうのは、そこにものすごいドラマ性を感じるからでしょうね。前の人の遅れをカバーしようとしてちょっと飛ばしたら足がつった…とかってよくあることですよね。周りに惑わされずに、いつも通り自分のペースを守って走るということがいかに難しいか。抜かれそうになったら、いつもより頑張ってペースを上げそうになってしまうかもしれません。それであとで疲れが出ていつもより遅いタイムになってしまったら本末転倒です。

有名な童話「うさぎとかめ」でも、うさぎがスタートダッシュして余裕綽々で居眠りをしてしまったすきに、いつの間にやらのんびりコツコツ屋のかめに抜かれて悔しい思いをするというストーリーが語られていますね。私は自他ともに認めるかめタイプだと思います(笑)。毎日やっていることは超地味でのろのろマイペース。スタートダッシュもなければズルして乗り物に乗ってゴールすることもなく(笑)、着実に一歩ずつ前へ前へと進んでいく感じ。振り返ってみても、私の人生ずっとそうでした。これは完全に生き方の一つの「パターン」です。

だからこそ、みんながみんなかめパターンで生きろと言うことではないし、うさぎの体力、スピード感は見習いたい部分でもあります。ただ、おごり高ぶって居眠りしているうちに追い抜かれるという教えは、今の世の中でも全く同じように思います。「早く」と「もっと」ばかりに気を取られてとにかくすぐお金お金…とやってしまうと、不祥事や炎上が起きたりして結局コツコツやっていた人には敵わない、ということにもなりますよね。某サイトの炎上騒ぎはまだ消火されていないようで、日々燃え広がっている感もありますが、この事件を機にコツコツ書くことが報われる健全なネット社会になると良いなと思っております。

あまり見たことがない方もいらっしゃるかもしれないので少し宣伝します。私のもう一つのブログ、『Green Cosmo』に東京周辺のオーガニックを始めとする健康的な食事を頂けるお店紹介の記事を掲載中です。これぞコツコツの典型で、今数えたら25店舗書いてました。(こちらのページ参照)30店舗、40店舗…積み上げる楽しみを日々噛みしめています。ゆくゆくはエリア別のまとめページなども作ろうと思っています。”キュレーションメディア”が続々と閉鎖したこともあり、ここは頑張って書いていこうかなと気合を入れ直しました。

このシリーズも、ただただ純粋に、身体に良いものを提供してくれるお店を紹介して、そういうお店や農家さんが潤うと良いなという気持ちで書いています(そしてもちろん取材という名目で自分が安全でおいしいものを食べられるからというのもありますが(笑))。私が紹介することで知り合いの方が行ったよ!と報告してくださることもあり、一人でもそのお店にお客さんが増えたとしたら、私は本当に書いて良かった!と思うのです。お金は1円も入ってこないけれど、私のハートがすごく喜ぶのがわかります。

人生はマラソンそのものだと思うんですよね。一気に飛ばしたり、無理したりしたら、絶対にあとでその影響があります。相手と張り合ってペースを乱したら、足を故障することもあるのです。代償は体調不良や病気かもしれないし、不祥事による転落かもしれません。のんびり屋としては何をそんなに生き急ぐのだろう?と思ってしまうこともあります。焦っても何もいいことがないのは、どなたも経験上納得のいく話ではないでしょうか。早く結果を出したくなってしまうのは、人間のエゴのなせるわざ、人間すべてに共通の課題のように思います。そこをクリアして大いなる流れを信頼し、いかにハートの本音に従って誠実に生きられるか、というのが、この地球を楽に楽しく過ごすために皆が直面する一つの壁なのでしょうね。

note過去記事一覧はこちら

ホリスティックな健康をサポートするGreen Cosmoのページはこちら

「note見た」で友達申請→村上遥のFacebook

Twitter再開しました!→Twitter

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?