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結局記憶に残るものは

結局記憶に残るものは

同じドイツに住んでる友達のニーナから、突然封筒が届いた。

中には、10年以上前に預けたままにしてた、僕の手作りのネックレスと帽子が入ってて、同封されてた手紙には

「これは大事なやつだから、あなたが持ってないと!」ってメッセージが添えられてた。

これは確か、グアテマラで彼女と別れ間際に、また絶対会いたいからと預けてて、その後何度も再会して遊んでたのだけど、毎回「持ってくるの忘れた!」と言ってた

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治験てなんだ。  (1)

治験てなんだ。  (1)

-2009-

グアテマラのサンペドロに来てから、もう時期一ヶ月が経つ頃、旅人から「治験」という言葉を聞いた。

何でも、製薬会社が薬を販売するまでには、その薬が安全な物か、量は適してるのかなど、何度もテストを行ってから、それで問題がなければ、販売したり、病院で使われたりするんだそうだ。

そのテストは治験と呼ばれ、日本人がそのボランティア(あくまでも仕事ではなく、ボランティアなのだけど、お礼とし

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グアテマラで、日本人の変態的底力を見た夜

グアテマラで、日本人の変態的底力を見た夜

-2009-

DJ Neco ことマリリンは、新潟とベルリンを行き来するDJで、この時たまたまサンペドロまで遊びに来ていた。

今思えば、変なメンツが、日本からこの小さな町に同じタイミングで揃っていた奇跡に笑ってしまう。
絵描きのShogo、ドレッド建築家のひとちゃん、ファイヤーポイダンサーのGoくん、元パティシエで旅人のさとちゃん、他にもひとり旅でぶらりやって来てた女の子達と、互いの宿を行き来

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長期滞在にはグアテマラがおすすめだと言える理由

長期滞在にはグアテマラがおすすめだと言える理由

-2009-

無期限の旅を始めてから、ひとつの土地に滞在する時間を全く気にしなくなった。
気に入れば何ヶ月単位でいることもあるし、合わないと思えばチャッチャと移動する。
初めての一人海外旅行を始めて一年が過ぎた頃には、そんな生活がすっかり習慣になっていて、さらにメキシコやグアテマラの人達の影響も後押しして、時間に焦る事が随分無くなっていた。

サンペドロでの生活は、それはそれは最高で、朝起きたら

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まさかグアテマラに楽園があるなんて!

まさかグアテマラに楽園があるなんて!

-2009-

グアテマラへやって来た。
メキシコから先にグアテマラインしてた友達から、

むっちゃ愉快な人と出会ったから、ともかくおいで!

という連絡が来たのが5日程前。
1日で準備をして、メキシコを出る前夜に、あいつは突然やって来た。
あいつの存在は知ってはいたけど、まさか、まさかこれほどまでとは…。

きっかけは、あの時の可愛らしい卵ちゃんだったのかもしれない。
超絶気持ち悪いのでトイレに

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まさかのグアテマラに住みたくなってきてるやつ

まさかのグアテマラに住みたくなってきてるやつ

-2009-

サンペドロに着いて数日が経ったある日の事、同じ宿に泊まってたアレハンドラから、山へ登りましょう!と誘われた。

幼稚園の頃から、人に優しくされると、すぐに惚れてしまうという特技を持つ僕は、この数日で、優しい彼女の対応に、既にメロメロになっていたので、飛び上がって喜んだ。

考えてみて欲しい、これまで地元から殆ど出た事のない人間が、急にこれまで見たこともない世界にいるのだ。
しかも、

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