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人は失敗しちゃいけない場面で失敗をする生き物だけれど 【3/5オープン戦 オリックス ⚫️】

「今でも忘れられないエラーがある。(大学)4年生最後の試合は私のトンネルで終わった。私は社会人野球に進むことが決まっていたが、大学で野球を引退する部員が大勢いた。私が最後の出場機会を奪ってしまったわけだ。エラーの感覚は今でも残っている」

さてこの「やっちゃいけない場面でエラー」したのは誰でしょう。

答えは、他でもない、みやさまだ。

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みやさまもにも、やっちゃいけない場面でのエラーの記憶がある。あの、みやさまにも。

人生には失敗しちゃいけない場面、というのがある。でもそこで人は、失敗する。人間だから。プログラミングされたロボットじゃない、人間だから。

だけどたぶんこのエラーはみやさまの言うように「忘れられないもの」で、あらゆることの元になっているのかもしれないな、と思う。それがあるからこそ、その後の人生をあれだけストイックに、歩んでこられたのかもしれない。

そしてみやさまは、「大学時代のチームメートとは今でも連絡を取り合っている。京都に帰るときには、同期が働く会社からレンタカーを借りている」と同じ本で書いている。「2000本安打達成のパーティーでは同期全員が顔をそろえてくれた。大学の4年間は、かけがえのない財産になった」と。

鬼にもエラー、鬼にも素敵な仲間である。

みやさまでもエラーをする。だから、このアピールしたい大事な時期に、太田くんがエラーをしてしまうのは、仕方のない部分もある。そういう時こそミスが出てしまうというのは、やっぱりあるのだ。みやさまの、忘れられないエラーのように。

大事なのは、その後をどう取り返すか、ということなのだろうと思う。本人にとっては次に回ってくる打席や、次の守備で挽回することだし、チームにとってはその流れをどう食い止めるか、ということだ。

だからその後すぐに盗塁を刺す良い送球を見せたムーチョは素晴らしかったしそれを取れなかったなおみちは反省してくださいということになる。・・・なるけれどもいやまあつまり、かくも人は失敗しちゃいけない場面で失敗する生き物なのである。しかもヤクルトだ。仕方ない。(しかしパ・リーグさんはとにかく走るよね、去年の交流戦でそれに一番驚いた。)

山のようにミスがあった今日の試合だけれども、そしてそのたびみやさまは鬼よりもっと怖い顔をしていたけれども(まじでこわかった)、まあみっちり怒られたらしっかり切り替えて、あの鬼にだって根っこには忘れられないエラーがあるんだと胸に刻んで、そこからどう取り返していくのかに目を向けて、みんなみんながんばっていただければと思います。

あと、今日もまたすんごいやつを打ったたいしにおかれましては、ぐっちに靴に画鋲仕込まれないように、気をつけていただければと思います。

しかしたいしの顔つきが本当に本当にたくましくなった。自信もついてきたんだろうな。悔しさは人をちゃんと成長させる。私よりずっと若い選手たちから、学ぶことがたくさんある。

みんなの成長がとてもまぶしいです。

明日はおじさんたちも躍動して20点とりますように。良き試合になりますように。


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