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みんなで「力を合わせてつかみとった」一敗だけど 【4/21 中日戦⚫️】

なんというかこう、みんなで力を合わせてつかみとった負け!という感じの一敗であった。ひとつひとつのプレーを丁寧に積み重ねた、負けである。念のため再度お伝えすると、勝ちではない。負けである。

守備のミスが重なり、その結果として失点が重なり、そして生かせないチャンスが重なった。あらゆるものをみんなで仲良く積み重ね、ヤクルトは負けた。相手より多くミスをし、相手より多くチャンスを潰し、相手より多く失点すれば、負けるのだ。私はとても大切なことに気づいた気がする。当たり前ですかそうですか。

でもこの当たり前のことを、改めてヤクルトたちは教えてくれる。大切な場面でやっちゃいけないミスはあるし、絶対に点を取らなきゃいけないチャンスがある。運良くそのピンチを乗り越え掴み取る勝ちもあるけれども、基本的にはそんなことしてちゃあ、勝てないのである。知ってたけど。

今までなんとかカバーしてきたミスや、取りきれなかった得点を、カバーしきれなくなったような、そんな試合だったな、と思う。そりゃそうだ、いつまでも10得点できるわけじゃない。いや、20点取って欲しいけど。

だけど、そうは言ったって、人間なのだからミスはする。私なんて自慢じゃないけれども日々信じられないくらいにおびただしいほどのミスをしている。かなり真剣に、子どもたちのサポートがなければ我が家は絶対に回らない。私の50倍くらいは子どもたちの方がしっかりしている。さらにはミスだけならまだしも、私はさっき息子のおやつ用に買っておいたプロ野球チップスを、お腹が空いたからと勝手に食べてしまった。もはやミスではなく確信犯である。ひどいや母ちゃん。

だから、ヤクルトたちのミスを、大きなため息こそついても、テレビの前から責めることなど到底できない。いやあなたはどうなんだと言われれば、私はもっとひどいミスをしますはいすみませんとしか言えない。

ここのところヤクルトは一つのミスにとても厳しく、バントで送れなかった松本くんが戸田へ行くことになり必死でバント練習をしていたり(がんばれ・・・!)、守備のミスが重なったなおみちが試合途中に交代したりしている。そういう采配の良し悪しは私にはもちろんどうこう言うことはできないけれども、ただまあ例えば私が息子のプロ野球チップスを勝手に食べたから一週間おやつ抜きで毎日20キロ走れとか言われたらまじで死にたくなるとは思う。(だから私はこっそり松本くんやなおみちにプロ野球チップスの一つや二つ差し入れたい気持ちでいっぱいだ。今度は勝手に食べたりしないから。)

でも野球選手はここで「もう嫌だ」なんて言ってられない。一つのミスで試合は大きく変わるかもしれないけれど、その一つのミスで選手生命を終わらせるなんてことは絶対にあっちゃいけない。だからまた、必死に練習するしかない。そこから必死に這い上がるしかない。心折れている場合じゃないのだ。

とても幸いなことに、みんなはまだ、とてもとても若い。先はまだまだ長いのだ。(長くあって、お願い。)そこはとても厳しい世界だけれど、そこからしか見えない景色が、そこでしかつかみ取れないものが、必ずある。だから今は心折れることなく、目の前の練習を積み重ねていて、と思う。

あたたかくそして厳しいこの空気の中で、若手たちがまた何かをつかみとりますように。そしてミスを挽回するチャンスがまた巡ってきますように。その痛みを、力に変えていけますように。がんばれ、がんばれみんな。


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