結び目

みようみまね短歌とか、街歩きとか、なんかいいなと思ったものを書きます。 めっちゃ田舎で…

結び目

みようみまね短歌とか、街歩きとか、なんかいいなと思ったものを書きます。 めっちゃ田舎で生まれ育って暮らしています。

最近の記事

岡山ウェストゲートの気になる家

西口の椿  岡山駅周辺の西口筋に面して、青い屋根の家が建っている。 店舗が並ぶエリアに埋もれるように建つ民家で、白くて高い壁に囲まれている。その異質な感じが昔から気になっていた。  西口の再開発計画の影響か、2022年頃には隣にあったタバコ屋やカメラ屋の古いビルが取り壊され、さほど時間を置かず、裏に建っていた巨大な立体駐車場がせり出し始め、家の倍は高さのあるパーキングに抱え込まれるように存在することになった。日照権が守られているのかと心配になる。  たぶん空き家なんだけど、

    • 誰が縦書きにすると決めたのか

      この建物はGoogleストリートビューで発見しました。 地元の街歩き・物件ファンにとっては有名な建物みたい。 そりゃこんな看板見たら撃ち抜かれちゃうよねと思った。 なんなのこのフォント。なんで縦書きなの。なんでこの大きさなの。 最高です。 アパートやマンションの名前ってもうちょっと慎ましく建物に添えられているイメージなので、こんなにデデンって書く? この界隈にはビルに住所をデデンと書いている建物がいくつか存在するけど、師を同じくする建築家さんによるデザインなんじゃないかと思

      • 映画「PERFECT DAYS」と私の岡山PERFECT DAY

        年度末で心と自由時間が死ぬ前に遊んでおこうと思い、木曜日に有休をねじ込んで、気になっていた映画「PERFECT DAYS」を観に行くことにした。 古い建物が好きで、建物鑑賞を目的に街歩きをすることがある。 屋上の物干し、軒先の園芸、錆びた面格子や階段。そんな景観を見ながら、自分の人生と交わることのないであろう人の暮らしを想像してみるのが好き。 主人公・平山は、私が好きな建物の内側に住んでいる人だと感じた。 だからずっとこの映画を観たかったのだけど、腰が重い私はぐずぐずと機会

        • 水色タイルのおうち

          臆病な私の都市鑑賞は、さも「いつもここを通っている者ですが?」という雰囲気を発しながら足を止めずに歩くスタイルだけど、この建物に出会った時には思わず足を止めてしまいました。 くすんだ水色のモザイクタイル。 大きな窓はショーウィンドウだったのかな? おしゃれな面格子は昔懐かしい「ブティック」が似合いそうな曲線美を描きます。 一階の屋根部分はルーフバルコニー的な構造だったりしないのかな。 タバコ屋さんっぽい小さなカウンター付き窓口もある。 レンガ調の部分は窓じゃなくて外壁のアク

        岡山ウェストゲートの気になる家

          2024年やりたいことリスト

          抱負とか目標とかを掲げるのが嫌いな人間が、やりたいことすら記録しておかないと覚えておけないお年頃になったので備忘録として。 仕事はじめの週は毎日定時退社をキメる(毎年恒例の抱負) 京橋朝市に行く 高コレステロール値をどうにかするための治療をする クローゼットに壁紙を貼る 街歩きをもっとする 少しばかりの体力維持を心がける

          2024年やりたいことリスト

          短歌 2023年

          水曜の年次休暇半券とスタバの人魚わたしを雪ぐ (2023/3/17) 「よし!」と言い手を叩いても三秒後あふれるため息それでも進め (2023/3/17) 冬が好きそれなのに春花が咲く芽吹く体が踊りだす春 (2023/05/23) 屋上に誰かが干した洗濯をストリートビューで眺める休日 (2023/05/23) 一茎の盛の過ぎた向日葵が賢者に見えた月末の帰途 (2023/08/05) 百日紅紫陽花椿咲く家のライフラインは二つ止まった (2023/9/14) 美味いな

          短歌 2023年

          短歌 2022年

          2022/01/02 21:44 海原に揺蕩う我が身拾うのはラジオネームを読みあげる声 2022/01/0712:51 早逝の父に並んでみる四十路無念もあるし希望もあるし 2022/02/19 20:40 セーフティーネット突き破る人の隣にしゃがむ迷宮の果 2022/02/19 20:41 枝豆は愚痴を言いつつ食べるのが塩加減より重要なこと 2022/07/09 21:09 猫の背は何も背負わぬなだらかさ羨む人も振り返らない 2022/07/09 21:10 背を

          短歌 2022年

          短歌 2021年

          2021/01/02 21:10 初晴れうたた寝の祖母卒寿の魂若人と箱根を駆ける 2021/03/19 12:30 タスクってラスクみたいに軽やかに噛み砕きたい夢想する5時 2021/04/03 10:13 過ぎ去った三月までを諦めて残り九つ堪能したく

          短歌 2021年

          短歌 2020年

          2020/02/26 22:06 ドラレコをパンドラとせん罵詈悲嘆独語満たして会社へ向かう 2020/02/28 23:12 相談を時系列で喋る友よりも減らない私のパスタ 2020/03/02 21:54 土曜日に屑取りネット一掃し宮に仕える澱み取り去る 2020/03/07 21:25 私は紺猫の白足祖母は桃色春昼のサンダル 2020/03/23 21:18 相談できないのに140字ごとに愚痴は垂れ流せるのに 2020/03/29 15:03 スカートを穿け

          短歌 2020年