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ファッション再興論 2〜業界の低迷の原因とその解決策〜

現在、服が売れない時代と言われている。

ファッションは斜陽産業の1つと位置付けられている。

しかし、服が売れていない訳ではない。売れているブランドはたくさんある。ではどうすれば売れるのか。その原因について記した上で解決策について述べていきたい。

それに当たって、以前書いた『ファッション再興論1』を読んでいただくと繋がる点があるのでぜひ読んでいただきたい。

1.ファッション業界低迷の原因

原因はいくつかある。まずファストファッションのインフラ化だ。ファストファッションが登場したことで、洋服が手軽に買える、安くて当たり前のものとなった。また近年ではその質も向上し、みすぼらしさはなくなった。コーディネートによっては、安価にオシャレな格好をすることが可能になった。高い服を買う必要性が低下したのである。             またオシャレに興味がない人たちも安く済むファストファッションに流れる。

これらから言えることは洋服の生活用品化が起きているという事だ。個性のない、周りと同じような服ばかりを着る時代を迎えている。トレンドという一過性のものに流されているのもその一端である。

もちろん安く買えることは良いことだ、だがファッションブランドの衰退・現象や百貨店の経営難を引き起こしており、文化の衰退を招く可能性がある。


2.ファッション業界の二極化

現代のファッション業界は、ユニクロのように「工業製品」として勝負するか、もしくはハイブランドなどのように「付加価値」で勝負するかで二極化している。

前者は大量の生産を行うことにより、コストを下げ、安価に消費者に提供する事で利益を上げている。後者はブランディングやもしくは服を買う過程で付加価値をつける事で利益を生み出している。

工業製品としてのファッションに参入するのは、弱者のプレーヤーには無理だ。ファストファッション会の巨人たちが市場を握ってしまっている。

すなわち付加価値で勝負していくことが重要なのである。これはハイブランドのように高級感をつけるブランディング以外にも、様々な方法がある。それを次の章で例をあげながら解説していく。

実際のビジネスで使えることやアイデアにもなると思うので、ぜひ購入いただき拝見いただきたい。


3.ファッション業界を生き抜く方法

実際のサービスや店舗の例を踏まえて、これからのファッション業界の生き抜き方を考えていこう。

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