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2分で読める子育てエッセイ№819『その姿、まるで・・・』

小3の息子はフルーツジュース、スポーツドリンク、炭酸ジュースが好き。
それは吹雪の日に、散々歩き回ったあと冷え切った身体を温めに入ったcafeでも「クリームソーダ!」と迷わず注文するくらいスキ。
「シュワシュワするのが、苦手・・・」
と言っている小6の娘とは、取りあいにならないので、わが家の飲み物の棲み分けはメッチャうまくいっている。

ある日、息子がワタクシにこう訊いてきた。
「お母さん、最近ジュースが減ったんだけど、買ってきてくれた?」
ドキーン。
「も、もちろん」
それは買い物のときに、ダンナがワタクシにこうアドバイスしてくれていたからできていたこと。
「イチさ、そろそろジュースがないって、騒ぐはずだよ」
ワタクシ、言い出しついでにジュース選びをダンナにお任せした。
すると、ダンナが狙った通り、大喜びの息子。
「選ぶのが楽しい~。6種類もある~」
けれど一向に飲む気配はない。ワタクシ不思議に思って息子にこう訊いた。
「飲まないの?」
すると息子は、謎の返事した。
「最近は、6時ごろに飲むって決めているんだよね」

夕飯時、息子をみていたら誰にも何も言われていないのに、大事そうに1本ジュースを持ってきた。そして蓋が固い固いと文句言いながら、スクリュー式の蓋を開ける。それからおいしそうに一口飲んで、こう言った。
「うま~っ」

その姿はまるで、晩酌。

今日も1日よく頑張りました、と自分を労っているような雰囲気で、1人いい顔してジュースを嗜んでいた。
「なんか・・・大人より上手にストレス解消してますけど」
日常生活で、楽しみを1つ余分に手に入れた息子。ワタクシちょっぴり羨ましくなった。

ただね〜、白米に、クリームソーダ。
サーモンの刺し身に〜、クリームソーダ。

・・・おいしい?

やや疑問は残るけど、悪くな〜い。


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