Philippines business
Business -眠らない街:セブITパーク-
<ITパークはフィリピン屈指のオフィス街>
六本木ヒルズを超える規模(基準階)。今セブで最もクールな場所「ITパーク」は、BPO「Business Process Outsourcing」の略で、いわゆる業務委託の産業エリアとしても有名。Google やAmazonなどの米国企業はもちろんのこと、日系企業を含む外資系IT企業が立ち並ぶ。フィリピン人は高い英語力を持っていることに加え人件費が安いので、海外のグローバル企業の業務にも難なく低コストで対応することができる。特にニューヨークからは時差が12時間で深夜帯の業務に対応できることも大きな要因だと思う。
ITアウトソーシングやBPO、コールセンターなどの事業に関して現在フィリピンが世界1位となっており、目まぐるしいフィリピンの経済発展を支えています。また、ITパークは外資系企業が多いため、フィリピン人だけでなく多くの外国人が働くエリア。
ITパークはフィリピン経済の発展を支える柱。BPOのオフィスで働くスタッフは24時間出入りしており、私に英語を教えてくれたAineeの前職やPearlの旦那さんも深夜午前2時から8時頃まで働いたりしているそう。私もコールセンター業務の経験があるため、それがどれほどストレスのかかる仕事であることは理解が容易かった。給与は高額でも、どうしても人間、夜行性ではないため睡眠時間帯が違うことは様々な健康障害を引き起こしやすい。
「世の中はだれかの無理の上で成り立っている」
スクールで出会ったまいかさんのこの言葉にはっと気づかされたのは、自分が無理をする分良いサービスを受けられているというお話。日本でも大手牛丼チェーン店が24時間開いているのは寝ずに働く人がいるから24時間あのおいしさ、あの価格で提供できる。
よく日本は働き過ぎで就業時間が遅いから16時に会社が終わるから海外に転職する人の話を聞くが、それは自分が教授するサービスも16時で終わりますよという事を暗示している。16時以降はメールや連絡が帰ってこなかったり重要な荷物の配達が遅くなったりするのも納得
日本がそういった面で充実しているのは誰かの無理があるからこそなんだなと凄く心に響いた…。
カフェで日を跨いで勉強し、寮までの帰り道はほとんど深夜だった。居住地佐賀県で深夜に歩いても誰も歩いていないが、ITパークはたくさんの人でいっぱい。今が深夜だという事を忘れるほどだった。それも、スーツ姿でコーヒー片手に首から名札のような物を下げている人が多かった。出勤前のようだった。とくにコールセンターや経理代行業務の多くはマニラやセブに業務を委託しています。
私が朝学校へ行く時にとても疲れたスーツ姿の大人たちを多く見かけるのも納得した。深夜2時から朝8時まで働く人が多いそうだ。昼夜逆転した生活リズムは健康被害も多くありそうだが、Pearlの旦那さんのように、ITパークとこれからのフィリピンを支えているのは毎日懸命に働く人々がいるから。
戦争の歴史と、今後の経済発展の地として目まぐるしく変わっていくITパーク。フィリピンのさらなる経済発展に期待。
ITパークの歴史については下記記事に詳細を記載したのでぜひ。
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