「万延元年のパスタ」素朴だけれど美味
「僕の料理note」74品目
料理は楽しく早く! をモットーにお届けしている僕の料理note。
今日の一品は、「万延元年のパスタ」
若い頃に読んだ「万延元年のフットボール」という小説*の中に主人公が障害のある自身の息子と素朴なパスタを作って食べるシーンがあります。どういう訳か小説全体よりそのパスタのシーンが僕の記憶に強く残りました。作者に怒られそうですね。その後、僕はそのパスタを想像してこのレシピ「万延元年のパスタ」を作り、それから半世紀ほど少しずつ改良を重ねて今日のレシピが出来上がりました。小説の中にレシピがある訳ではありませんので、そのパスタを再現する事は出来ませんが、小説のマインドを損なわないように心掛けたつもりです。
point1
簡単なレシピです。
手羽元から美味しいスープが出ますので、それを同時に茹でておいたパスタと和えるだけです。パスタは、勿体無いようですが今回は塩とコンソメ1個を入れて茹でて下さい(無ければ全部塩でもOK)。手羽元は蒸し煮にする時に二、三度返して下さい。おおむね20分強で蒸し上がると思います。白ワインが無ければ、日本酒でも構いません。蒸し煮上がった状態でスープが大さじ4強位残るようにして下さい。
point2
手間を惜しまないのであれば、茹で上がったパスタと鍋に残ったスープ、手羽元を一度ボールに入れ、塩とコショーを振り、たっぷりのオリーブオイルで軽く和えてからお皿に移して下さいませ。ここで必ず塩味を見て下さい。弱めに塩とコショーを振るのがコツです。お皿の上でパルメザンチーズをたっぷり振って頂きますので。
point3
来客用であれば、最後にハーブを適宜乗せて完成です。パセリでもバジルでも、なんでも構いません。ちなみに、普段なら僕は何も乗せません。出来るだけ、素材そのものの味を楽しみたいためです。
デュラムセモリナ*の香りをどうぞお楽しみ下さい。
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